西洋みつばちの分封

ここ最近、みつばちの内検は暑過ぎて写真を撮る余裕すらありません。
まあ、やっている作業は地味過ぎて記事ネタにもなりませんので、この際過去にあったトピックスなどを紹介しておきます。
本当は恥ずかしくて公開するつもりもなかったのですが、まあこんなことありながらみつばち管理してますよ・・・ってことで。

今年はみつばちの分封(巣別れすること)に悩まされました。分封されると蜂の数がガクンと減ってしまうし、貯蜜を持っていかれるので絶対にやってはいけないことですが、まあ結果としては起こってしまいました。

その様子を動画に撮ってましたので公開します。

みつばちは「時騒ぎ」と言って、若蜂が内勤から外勤に仕事場を移行する際に巣箱の位置を覚える行動として巣箱の前をブンブンと飛び回る行動をします。
でも、その際には割と羽音は静かです。(まあ、初めて見るとビビるかもしれませんが)

対してこの分封の際の羽音は明らかに騒々しい。凄い羽音がします。
上空も撮ればよかったんですが、そこまで気が回りませんでした。

で、その結果がこうなります。

ニホンみつばちの蜂球は木の幹、わりと低い位置にできるらしいですが、西洋みつばちの場合は木の枝、かなり高い位置に作られます。
虫取り網などで回収できる確率は1/3にも満たないです。

蜂球ができた位置は動画の巣箱から約10m程度。高さは6~7mの位置だったでしょうか?
高枝切り鋏に虫取り網をくくりつけて軽トラの荷台から回収を試みましたが無駄でした。
この日のこの分封群も回収できずにさようならとなりました。

そんなこんなで苦労して採ったはちみつはこちらで販売しています

国産 はちみつ 生産者直売 いろは養蜂場

よろしくお願いします。

女王蜂の更新作業 おまけで女王蜂の鳴き声動画

アベリアに集るみつばちです。かわいいお尻。
アベリアは梅雨時期から夏の後半にかけて非常に長く咲いてくれる貴重な蜜源植物です。
ただ、蜜の量はさほど多くないのかな?ブンブン集るというほどではないです。

さてさて、ここのところ毎日暑い、暑すぎる。なんですか今年は!梅雨明けたらいきなり猛暑日の連続!
この3連休はずっと外で作業しておりましたが、プチ熱中症になってしまいました。
毎日2~3リットルのお茶+スポーツ飲料を飲んでますが昼過ぎると軽く頭痛とめまいが。
肌着はもちろん、作業着までビッチョビチョ、顔面も真っ赤になってたりします。ちょっと危ないよ。

まあ人が暑けりゃハチだって暑い。

というわけで遮光ネットを張って少しでも暑さを和らげてあげてます。
余りに暑いと産卵停止する場合がありますからね。

さて、6月22日に誕生を確認した女王蜂が雨の影響で未交尾状態のままであるという話は書きましたが、一部は交尾成功したもののダメなのもいます。
働蜂産卵していると思っていた群は、どうも未交尾女王が無精卵を産んでいるんじゃないかな?
そうだとすると働蜂産卵よりはずっとましですね。女王を入れ替えれば済むから。
来週見極めて処置しましょう。

3連休の内検は最後に残った未更新女王の更新作業も行いました。
スズメバチ捕獲器をつけるまでには女王の交尾を完了させなくてはなりません。
ちょっとぎりぎりかもね。

さて、今日はおまけで新女王蜂の鳴き声を。
新しい女王蜂が産まれてくるとキーキーと鳴き声をあげるという話は以前ブログに書きました。丁度産まれたばかりで鳴き声をあげている新女王が居ましたので動画を撮ってきました。
周りのみつばち達はこの声を聞くと残りの王台を攻撃します。
周りの働蜂が女王が鳴きだした途端動きを止めて聞き入っているのがわかると思います。
でも、これは実は「声」ではなく、羽の所を擦り合わせて音を出しているんだそうですよ。
働き蜂にもピーピーと鳴いているのが時たま居ますが、女王蜂の鳴き方とは違います。

未交尾女王が飛んでしまって・・・結果オーライ?

今日、未交尾女王の居る群を内検している時のこと。
3段群で蜂の数も減ってきたので2段にしましょうと未交尾女王をつまんで最下段の巣箱に持って行ったところブ~~ンと飛んで行ってしまいました。
何ということを・・・。

無王となったその群を処置して隣の群を内検してみると・・・。
その群は無王群なのですが、さっき飛んで行った未交尾女王が居るではありませんか。
お尻の模様の特徴から間違いなくさっきの未交尾女王でした。

女王蜂を渇望している群は容易によそ者女王を受け入れるんですね。
まあ結果オーライですけど、未交尾女王をつまんで移動させるのは止めた方がよさそうですね。
勉強になりました。

梅雨時の割り出し ダニ対策など

6月頭に採蜜した後、第一弾の割り出しを行っていました。
6月の新女王は交尾飛行に成功する確率が低いので6月下旬ころから・・・とも思っていたのですが、今年の梅雨は空梅雨模様だったのでまあ大丈夫だろうと・・・。

ところが6月も中盤あたりからやたらと雨が降るようになり、おかげで6月22日以降に誕生を確認した新女王は未だに一匹も交尾完了していません。
ちょっとやばいなぁ・・・と思っていたらとある1群で働蜂産卵が始まってしまいました。
この群は一度新女王が交尾飛行から帰ってこなくて、他群の王台を取り除いた際に産まれてきた新女王を移入したものですが、ちょっと面倒なことになってしまいました。

来週以降は晴れが続くものと思われますので、未だ未交尾の女王が無事交尾してくれることを期待したいな。

で、本日は今年活躍してくれた女王達を新女王に替える作業を本格的に始めました。

またここのところの長雨で貯蜜が底を尽きかけた群も出始めたので貯蜜枠の融通作業とか、ダニがちらほら見受けられるようになってきたので、発見した群には蟻酸によるダニ対策とか。

作業がチョー忙しくて写真1枚も撮ってません。途中で豪雨になって大変でした。
不快指数80以上のムシムシした中での作業は堪えます・・・。

週末養蜂の限界・・・

週末にしか作業ができないとなると、その週末が雨だった場合にはかなり悲惨なことになってしまいます。
今日はお昼前頃より雨が降り出してしまいまして、天気予報通りの展開となってしまったわけですが、雨が降ろうが槍が降ろうが内検やらないわけには行かないわけであります。

もうね、簡易テントまで張ってね、内検するのってとっても疲れますのよ。できればやりたくない。でもやらなきゃなんない。
テントの移動も大変だし、なにより蜂が怒りまくってね。
雨で外勤の長老蜂が大挙して居残っている巣箱を内検するとそれはもう・・・地獄です。
いつもより蜂の数が多くてワラワラ湧いて出てくるし、蜂の数が多すぎて&テントの影で暗くて女王蜂を見つけられない群もいくつも出るし、最も攻撃的な長老の外勤蜂が容赦なく攻撃してくるし・・・。
ここの所連続して週末が雨なのでかなりな憂鬱モードになっています。

さて、週末養蜂の限界と言えばもうひとつ。
去年まで一度も分封されたことが無かったのに今年はもう既に6群も分封されてしまいました。回収できたのはわずかに1群のみ。

分封は出房2日程度前の王台がある場合に行われる・・・というのが教科書でのお話です。王台が蓋掛けされてから7.5日後に女王蜂が羽化しますので、その2日前と言えば蓋掛け後5.5日ですね。その1.5日前にはもう蓋掛け前のピーナッツの殻みたいな王台はできてますので、1週間サイクルでもその王台見逃しさえしなければ大丈夫・・・のはず。

ところが、うちの今年の状況では分封後の内検で見つかるのは蓋掛け寸前の王台ばかり。後2日で出房しますね、みたいな王台は1個もありませぬ。出房まで後7.5日以上掛るであろう王台を残して分封したのかね?
もうね、王台作りましたよ。ほなサイナラ・・・みたいな。どうなってますの?

堪らず切り残していた女王蜂の羽を切ってみたんですがね、今日こんなことになってました。

羽切ってるので女王蜂は飛べず、前にある巣箱の後ろ側に小っさな蜂球作ってました。
大方の蜂は元の巣箱に戻ったものの、一部のお伴が女王の元に残ったようです。
蜂球の中にはしっかりと女王蜂が居ました。

ちょうど真ん中あたりに女王蜂が居ます。
もうこうなったら元の群に戻すわけにもいかず、かと言って新しい巣箱に取りこんでもこんなに小さな群だとどうしようもなく・・・。

そのままそっとしておくことにしました。

なんとも不思議な分封群捕獲・・・結果

昨日の摩訶不思議な分封群。
今朝内検に行くと、まだ一匹の女王蜂は攻撃を受けていましたがなんとか生存。
もう一匹は・・・もうやられてしまったようです。
遅かれ早かれ、生存中のこの女王蜂もやられてしまうのは目に見えてますので、匂いを消してみたら何とか・・・と言う全く根拠薄弱な理由で日本酒を振りかけてみました。
そしたら途端に全蜂がおとなしくなって女王の攻撃も止みましたのでそっと蓋をしておきました。

さて夕刻、様子を見に行きましたら、やっぱり女王はお亡くなりになっており、巣脾の上を市中引き回しの刑にされておりましたので取り上げて丁重に弔っておきました。
他に女王が居ないかつぶさに見てみましたが無王群決定です。
巣箱の中は蜂が女王を匂いで呼び寄せる為の旋風行動でかなりの喧騒状態でしたが、このまま何もせず放っておくわけにも行かないので一応他群の卵、蛆、蓋蜂児の枠を与えておきましたが、あの状態で無事に世話なんかするんでしょうか?
これの結果は一週間後です。

それにしても一つの蜂球に女王蜂が3匹以上居て、取りこんだら全部殺されてしまうって一体どういうことなんでしょう?

なんとも不思議な分封群捕獲

3日前に春蜜の採蜜を行いましたが、本日既にかなりの量のみかん蜜が溜まってました。
昨年のこの時期は1日で1Kgを超える量のみかん蜜が溜まったという実績がありますが今年はそれ以上かもしれません。
でも、明後日からずっと雨予報。もしかしたら梅雨入り?もし梅雨入りなら例年より5日~10日ほど早い梅雨入りだとニュースでやってました。
やっぱり今年のみかん単花蜜は無理っぽいです。残念。

さて話変わって、本日の内検もそろそろ切り上げようかなーなんて思っていた午後5時頃。
ふと辺りを見渡すと分封した蜂雲が見えました。
えーーっ、また分封?なんでこんな時間?
でも、本日の内検では、これまで相次ぐ分封騒動に嫌気をさしてまさに女王蜂の羽切りを行ったところだったので、あり得ない・・・。

暫くすると幸いにも約1.8m程の所に蜂球を作ったので楽勝で捕獲。小さな群勢で巣枠3枚分くらい。
女王蜂を確認すると・・・。暫く見つからなかったのですが、何やら巣箱の底の方でキーキーと鳴き声が。
女王蜂が産まれて間もなく、他の王台を探して攻撃するときに羽を震わせてキーキーと鳴きますが、それと同じような音。
見ると蜂団子ができていて、手でほぐすと中に女王蜂がいました。
でも様子が変。どう見ても周りの蜂に攻撃されています。

カメラを構えている間にまた蜂に取り囲まれてしまったのでよく写ってませんが、蜂団子の右下辺りに居るのが女王蜂。
周りの蜂を取り除き、王籠に入れようとしたら飛んで逃げられてしまいました。

ありゃりゃ、無王群になっちゃったよ。これは合同群だなぁ・・・なんて思っていると、まだキーキー鳴き声が。
巣枠を見てみるとそこにも蜂団子がありますよ。
払いのけてみると、そこになんと別の女王蜂がいますよ?

彼女も周りの蜂から攻撃受けてます。

さらにさらに、巣箱の底にまだ蜂団子があります。手で払いのけてみるとそこにも女王蜂がいるではありませんか。
カメラ構えている間に巣枠の方に引っ張り込まれてしまったので写真はありませんが、少なくとも3匹の女王蜂がこの分封群にはいるということです。

こりゃ一体どういうことなんでしょうか?

何をどうすればよいのか全く見当もつかないまま、そうこうしているうちに日が暮れて暗くなってきましたので、そのまま蓋を閉めて帰ってきました。
明日どうなっているんでしょうか?

これはうちの分封群じゃありませんね。規模と未交尾女王3匹ということで第2分封以降ということだと思うのですが、そんな群は内検したばかりのうちの群にはおりません。
どっか近くに置かれている巣箱からだと思うんですが、それにしても一つの分封群に3匹(以上?)の女王蜂。

これって割と普通にあることなんでしょうか?
どなたかご存知であれば対応含めて教えて下さい。
よろしくお願いします。

分封されてしまいました orz

前回、今年はヤバいかも・・・なんて王台見逃しによる分封を危惧するコメント書きましたが、やってしまいました・・・。
本日の内検中、13時ちょっと過ぎ、ちょいと遅い昼食にしようとした時、なんかやたらと空が騒がしい。
見て回ると、とある群の巣門前がやたら騒がしく、今日の時騒ぎは随分と派手だなぁ・・・なんて悠長に見ておりました。

でもでも、よくよく見るといつもの時騒ぎと違って巣門から飛び出していきなり上空へ舞い上がってるみたいです。上空にはたくさんの蜂が乱舞してます。

ヲイヲイ、これってもしかして分封???
やっと気づいて女王が飛び立たないように巣門を閉めましたが後の祭り。
既に女王様はご出陣になられていたようでした。

巣箱から20mほど離れた所にある木の、地上6~7mほどのところに蜂球をつくっております。
なんとか収容しようと色々試みるも高過ぎ。無理です。あきらめました・・・orz

分封した群を内検してみましたところ、確かに出房痕のある見逃した王台が見つかりまして、女王も居りませんでした。
ところが、なんと新女王も居ません。
継箱群なんで上下合わせて3往復見て回りましたが、女王も新女王もおりません。
巣門前を探してみると死後1日程度は経っているであろう女王蜂の死骸があったんですが、これが出房した女王なんでしょうか?

この群を内検したのは昨日の午前中だったので、その後すぐに見逃した王台から新女王が誕生したものの殺されて、今日昼過ぎに現女王が分封しただって?
なんだか時系列がぐじゃぐじゃだし、教科書通りじゃないし、さっぱり訳わかりません。
せめて新女王くらい残しておいてくれよ・・・。

蜂数のガクンと減った巣箱の前でしばらくたそがれておりました。

西洋蜜蜂は日本の自然環境下では生きていけません。おそらく持って秋頃まででしょう。日本にはオオスズメバチという西洋蜜蜂の天敵がいますので、自然の中で生息することができないんですね。
まあ、無理とわかっては居るんですがね、一応空き巣箱に巣脾を入れて置いときました。
安全な巣箱に入ってちょーだいな。

帰りの道すがらうちの蜂達が受粉させたであろう野イチゴがたわわに実っておりましたので気休めに写真を撮って帰りました。

ひとつ食べてみましたら、とっても懐かしい味がしました。小学生の頃、学校から帰る道すがらよくこれを食べてました。あの頃の記憶が鮮明に蘇った瞬間でもありました。

GW真っ只中・・・女王蜂の受難3連発

GW後半も既に終盤。
世の中大半の方は、お出かけなどして大いに楽しんでいることでしょう。
でも我が家の場合には休みの日にはやること目白押し。
ちょっとだけGWの気分を味わおうということでお昼ご飯はいつもの手弁当よりちょっと豪華目にしてピクニック気分で昼食としました。

さてさて、本日の内検で何とも理解不能な事態3連発!

これは2匹とも女王蜂の死骸です。2匹とも産まれて間もない新女王です。

左の女王は唯一の3段積み群の一番最上階、それもドンゴロスの上に転がっておりました。えーと、えーと、3段全ての巣脾を2回も見て回りましたけれど、出房した王台は全く見つかりませんでした。どーいうことなんでしょうかっ???王台見逃したんだろうなぁ。

右の女王は完全に私の王台見逃しです。とある群の継箱を内検していると、出房痕のある王台が・・・。やっちまったぁ・・・と思って下段巣箱を内検すると・・・。元の女王がおります。蜂数も減っておりません。
1群2王か?と思って探しましたが新女王の姿はなし。
辺りの地面を探してみると、この右の女王の亡骸がありました。
通常は新女王が誕生する2日程前に、旧女王が群れの半数程を引き連れて分封すると言われています。
継箱で新女王が誕生すると、その気配が群全体に伝わらずに分封しないんでしょうか?

西洋蜜蜂の養蜂で分封されるのは管理不足の象徴、「恥だ!」と言われてるらしいですが、なんか今年はヤバいです。

さて、とどめの一撃がこちら。

一通りの内検終わって片づけしている時。ふと地面に目をやると、おやっ、なんだこれは?
交尾済みの女王蜂がお伴の蜂を3匹伴なって草にたかっています。
ちょっと焦ってその時の写真は撮ってないですが、その女王を王籠に入れた後、無王の巣箱を探して巣枠の上に置いてみたのが上の写真。
なんだか攻撃するでもなく、関心があるでもなく、よくわからないので女王を開放してみましたところ・・・総攻撃を受けてしまいました。
この女王、何かの理由で群を追い出されたんでしょうね。
この女王群、実はうちの蜂場での最優秀群の一つなんです。
多産だし、貯蜜量最多の部類だし。。。
去年も多産で優秀だと思った新女王蜂が働き蜂にわずか1カ月で殺されてしまったことがあったんですが、何が理由でこういうことがおこるんでしょうか?
蜂社会のルール、掟は人間には考えの及ばぬことなのかもしれません。