今日の内検で起きた面白い事

昨日今日と寒いですねぇ。東京では気温5℃、仙台では桜に雪が積もったとニュースでやってました。こちらでは今日も風がやたらと冷たく感じられました。
昨日は午後から雨が降ってきて、内検を途中で終了せざるを得ませんでしたので本日その続きの作業を行いました。
昨日の記事でオス蜂巣脾の取り出しについて書きましたが、実は1群にて、おそらく産卵した日を1週間遅く記憶していたのだろうと思いますが、オス蜂巣脾のほぼ2/3が出房済・・・という群がおりまして・・・。
巣箱の中にオス蜂がわんさか溢れかえってしまっていたのを駆除したりしてましたので随分と時間が掛ってしまいました。

さて、本日の内検で(自分としては)面白いものを見かけましたのでアップしてみたいと思います。

まずはこれ。

メス蜂の蓋蜂児枠の中に巨大にそびえたつオス蜂房です。名付けてバベルの塔!
ちょっとわかりづらいので横からも撮ってみました。

普通、オス蜂房はメス蜂房よりも大きい巣房(ハニカム)を作ってそこにできますが、これはメス蜂巣房のサイズのまま単体でオス蜂房を作った為に、体格の大きなオス蜂サイズに合わせる為にかさ上げしたって所なんでしょうか?蜂の辻褄合わせってなんか面白い。
ちなみに1枚目の写真の右下に居るちょっと黒っぽいでっかい蜂がオス蜂ですよ。

さて、お次はこちら。

ちょうど中央辺りに写っている落花生みたいなのが所謂「王台」なんです。女王蜂となる蜂の巣房です。
でもこれちょっと普通の王台よりなが~い。
これは中の女王蜂となる幼虫が落っこちてしまったもので不良王台です。ローヤルゼリーを十分に食べる前に落っこちているのでちっこい蛹になります。このまま放っておいてちゃんと羽化するのかどうかはやったこと無いので不明。
そして周りにあるのがこれぞオス蜂巣房。
普通のオス蜂房っていうのはこんな風にでべそみたいな形をしています。バベルの塔とはかなり違いますよね。
話戻って王台の話。以前真偽の程はわからないのですが、オス蜂の卵(幼虫)を使ってできた王台なるものが存在するとの話を聞いたことがあります。つまり「オカマ女王」ですね。本当にそんな女王もどきが誕生するのか、一度お目にかかってみたいものですね。

さて、最後はこちら。

中央付近のオレンジ色というか茶色というかの巣房は花粉が入っているのですが、そこに産みつけられた卵です。
女王は巣房を覗き込んでちゃんと産卵できる巣房かどうかをチェックしてから産卵する・・・って聞いてますけど、結構適当なのかも?
まあ、一つの巣房に2個3個産卵するうっかり者の女王さんも結構いますからね。

経験を積むと割と出くわすことなのかもしれませんが、まあ私としては初見の出来事だったので記念に書き記しておきました。

最後に本日スズメバチトラップに誘引液を入れておきました。
気温が上がれば今年の新女王スズメバチが入るかもしれません。

季節の花と蜜蜂

今の時期は花盛り。蜜蜂達も色んな花を訪れています。

フリージアはとても良い香りがします。

アブラナ科の花は蜂達がよく好みます。

畑に放置していたブロッコリーが花盛り。自宅群の蜂が盛んに訪れています。

トウ立ちした大根に咲いた花にもよく集まります。

一方、今まで一度も実をつけたことのない「佐藤錦」。余りの花の少なさに蜜蜂達も知らん顔?暖地ではちょっと厳しいんでしょうね。
今年も実をつけないだろうな。

オス蜂巣脾によるダニ駆除・・・でも問題アリアリ

年明け早々にアピスタンでダニ駆除しましたけれど、一部の群でダニを背負った蜂がまだ居たという話は先日しました。
で、オス蜂巣礎を投入して居ましたので、オス蜂巣房を好むダニの習性を利用して残党どもを駆除しようと目論んでおります。
本日蓋掛けされたオス蜂巣脾を取り出して中の蛆を取り出してみました。

ああ、やっぱりいますね。上の写真には2匹のダニが見えます。
今日取り出したオス蜂巣脾では約半数の群でダニの寄生が確認されました。
まあせいぜい多くて1群当たり5~6匹程度、殆どは1匹程度なんですけど。
なんともはや・・・。
なんとかかんとかダニとは闘い続けねばならぬということでしょう。

さてまあ、画像はまあなんとか世間一般に公開できる程度にトリミングしておきましたけれど、実際はもうスプラッター・・・というより、とてもではございませんがお見せできるような状態ではございません。
今年初めてオス蜂巣礎を投入してみたんですが、ニワトリでも飼ってるならいざ知らず、取り出した蛆の始末には困るは、なにより再利用できるであろうと思っていた巣脾も蛆を取り出す為に蓋を切ってトントンと地面に叩きつけてはみたものの1/3位は出てこないは、あまつさえやり過ぎると余りの重さに耐えきれず巣脾が崩壊してしまうは、もう踏んだり蹴ったりでした。オス蜂巣脾は再利用できないのでしょうかね?
こりゃぁちょっと群勢が多くなってくると使える手法ではないという結論に傾いております。

オオスズメバチの初飛行とかオス蜂の事とか

昨日、今日とポッカポカ、作業をするとじんわりと汗ばむくらいでした。

そんな今日の作業中、今年初めてオオスズメバチの女王蜂が飛行しているのを目撃しました。突然のことだったので写真撮れませんでした。相当でかかったです。
来週にはスズメバチトラップに誘引液を入れて本格的なスズメバチ捕獲体制に入ることにします。

さて、蜂達の方ですが貯蜜が一向に増えません。
この1週間はやたらと寒かったせいなのか、あるいは手持ち巣脾が圧倒的に不足している為に巣礎をばんばん投入している関係で巣盛りの為に蜜が大量消費されるのか、はたまた爆発的に増える産卵、育児に蜜を大量消費している為なのか・・・
桜と桃が一気咲きして先週の雨&強風攻撃であっという間に散ってしまって後、めぼしい花が無いというのも原因かもしれません。
蜂場に上がる道すがら、野イチゴの花が咲いている所にうちの蜂達が飛び回ってましたが、野イチゴってあまり蜜が出ないのかな?

隔王板というメスの働蜂しか通れない(つまり女王蜂やオス蜂は通れない)網を隔てて巣箱側を育児圏、継箱側を貯蜜圏に仕立てているわけですが、継箱に入れた蓋蜂児枠にはオス蜂房もたくさんあるので貯蜜圏である継箱内に羽化したオス蜂が大量に入り込んでいます。オス蜂は交尾することが唯一のお仕事なんで、普段は大飯食らいの居候みたいなもんです。ですので今日はその継箱内のオス蜂を一匹一匹取り除いていったのですが、大量の巣箱を管理している様な所はどう対処しているんでしょうかね?

さて、オス蜂つながりと言えば、一部の群でまだダニが残っている問題ですが、本日の内検でオス蜂巣脾に蓋掛けされているのを確認しました。

オス蜂の発育日数は卵3日、蛆6.5日、蛹14.5日ですので、蓋掛けされてぎりぎり2週間ありますので来週には蓋を切り取って蛹を全部取り出すことにします。
ダニは蛹期間の長いオス蜂房に好んで寄生するんだそうです。
オス蜂って、人に排除され、ダニに狙われ・・・なんかちょっと気の毒というかなんというか・・・・。

スムシ&ダニ

今日は天気予報によれば昼過ぎまで雨&強風って事でしたが、何故かこの辺は雨も降らず、風もまあ少し強かったですがそれほどでもなく。。。ただやたらと寒かったですね。
最高気温が10℃に行ったか行かないか位でした。

昨日できなかった群を内検しましたが、中には明後日位には出房するであろう王台のある群もありました。先週の内検で見逃したんでしょう。なんか超ヤバかったかも。

年がら年中居るスムシですが、ちょっと暖かくなってきたせいもあって少し活動が活発になってきています。ちょっと勢いの弱い群なんですけど、

繭みたいなのがあるので取り除いてみると

直径3mmくらいの穴のなかにこやつが居ました。

スムシはハチノスツヅリガという蛾の幼虫。日本ミツバチにとっては天敵と言えるスムシですが、西洋の場合には、まああまり問題にはなりません。見つけたら駆除するくらい。
巣枠を巣箱から取り出して放っておくとまあ悲惨な事にはなりますし、時には巣箱を穴だらけにしてくれることもありますが。

その他にはダニを抱えた蜂のいる群がありました。
こっちはちょっと深刻。ダニ薬は3月16日に取り出したばかりですのでもう使えません。
継箱群には現在、雄蜂専用の巣礎をいれており、これに大量の産卵をしていますので蓋蜂児になってしばらくしたらこれを取り出しダニを駆除したいと思います。

左端の♂マークの巣枠が雄蜂専用の巣枠です。

この辺りの詳細はまた機会を改めて。

週末養蜂の大敵

週末養蜂の大敵は週末、土日に雨が降ること。
特に春の建勢期に土日2日連続して雨が降り内検ができないと分封(分蜂)の危機にさらされます。
分封(分蜂)とは「ぶんぽう」と読みますが、新しい女王を作って、その新女王が誕生する直前に旧女王が群れの約半数を引き連れて巣を飛び出してしまうことを言い、これがこの時期に起きると・・・まあ、群勢がガクッと落ちて蜜を採るどころではなくなってしまいます。

なんだか今日、明日と台風並みの低気圧の通過で強風・波浪・大雨がどうのこうのと言っています。
こちらでも今日は朝から雨。風は強くないものの明日は風も強くなってどうも昼過ぎまで雨の予報。
こりゃやばい。

どうがんばってもお天気は変えられませんので自宅にてカビてしまった巣脾や無駄巣を溶かして蜜蝋作りをしていましたら3時過ぎに雨がやんできました。
急遽身支度して蜂場へ。少し雨がパラパラしてますけど今日は少しでも内検を進めておきたいということで内検強行しました。
自然王台を作ろうとしている群や、何故か変成王台を作っている群などがありましたが、ぜーんぶ潰しておきました。先週あたりから雄蜂がかなり増えてきましたので、彼女達は分封やる気満々なんですね。辺りが暗くなってきて雨も降り始めてきましたのでまだ半分も内検終わってないですが今日の作業は途中で終わりとしました。

前回ブログに書いた継箱失敗群ですが、今日内検したところ継箱には蜂も居ましたがやっぱり蜂が薄いですね。おまけに巣門前には大量の羽化前の蜂児が出されていました。
ざっと勝手に数えて100匹程度でしょうか?
やっぱり駄目だった蜂児も居たようですが、今まさに出房中の蜂も居たりして。
まだ蓋掛けされた巣房も残っていて日数的には・・うーんどうなんだろう。
もう少し様子見してみます。

明日も午前中は雨の予報ですが、雨が止んだら残りの群の内検をしなくてはなりません。
お願いですから雨止んでください。

継箱失敗群が出た!

ミツバチの活性化と共に日が長くなってきました。
この時期は色んな意味で状況が激変するので、本日ちょっと時間が遅かったですが夕方プチ内検してきました。
夕方内検すると蜂が怒るのであんまりやりたくないんですけどね。
案の定、覆面布の中に入ってきた蜂に顎を刺されてしまいました。ちょっとヤバいです。

ヤバいのは人間だけじゃなくて。。。
全部は見切れないので継箱群の継箱だけ見ていったんですが、まあ概ね問題ないでしょう・・・なんて思いながら最後の継箱群を見てみると。。。。
なんと、継箱に蜂が居ません。全部下の巣箱に降りてしまっています。
2週間前の23日に継箱にして、先週30日に内検した時には何ら問題なかったのに、今日は蜂が全部下の巣箱に降りてしまってました。
何故蜂が降りてしまったのでしょうか?そしていつから?最悪4日間になるかな。

訳が分からないまま、取り敢えず下の巣箱から蜂の集った全面蓋蜂児枠と花粉・貯蜜枠の計2枚を継箱に上げておきましたけど、継箱の蓋蜂児の生死は不明です。
何故蜂達は蜂児を捨てて下に降りてしまったのでしょうかね。
ちょっとよくわかりません。

女王産卵再開しました

今日で3月も終わり。明日から新年度4月です。
麓の桜は今満開で、山頂の桜に期待・・・みたいに思ってましたが、今日既に山頂の桜も満開だそうです。こりゃだめだ。

まあ、そんなこんなもありますが、今日も朝から晩までずっと蜂のお世話をしてました。

昨日のブログで産卵停止していた女王さん、本日産卵再開していました。
昨日の段階でとある処置をしていたのですが、それが功を奏したみたいです。
まあ、よかったよかった。

今年はかなり群を増やしていますので色んな器具が足りません。
なるべく出費を抑える目的で自作の器具を作ってますが、自作給餌器の耐水テストも行っています。

まあ、8割方水が漏れますね(笑)。
却って買った方が安いんかね?

ショックな事2題

今日、掃除採蜜しましたが、同時に内検もしました。
プチショックなことと大ショックなことがそれぞれありました。

まずはプチショックなこと。
それは先週入れたまっさらの巣礎。巣盛りが盛んなことは良いことですけれど、よりによっていきなり雄蜂房を作られてしまいました。

ちょっとよくわからないかもしれませんが、画像ほぼ中央はさんで左は普通の働蜂巣房です。でも右側は少し巣房の大きさが大きいと思いませんか?
これは雄蜂用の巣房なんです。器用に極小ブロックを間に挟んで大きめのハニカムを作ってやがる。
まったくもう・・・。お見事ですよ。

さて、大ショックな出来事。
1群だけなんですけど、先週継箱した後に産卵を停止してしまった群が出てしまいました。
全く産卵していません。体格も若干小さくなったような。
山の蜂場の中では割と産卵旺盛な女王だったのに、何がいけなかったのでしょうか?
継箱に上げた巣脾の代わり、産卵圏の確保の為に入れた巣脾は花粉と蜜が貯められていて卵は一個もありません。
継箱にするのが早すぎたのかな?元々そういう女王だったのかな?
どなたかわかる方がいらっしゃれば教えて下さい。

普通なら他群と速効合同なんでしょうが、経験を積む為にももう少し様子を見てみようかとも思っています。