刈払機SRE2620のプライマリポンプ交換

農機具修理第2弾

前回は4サイクルエンジンの不調でしたが今回と次回は2サイクルエンジンのキャブレターにまつわる不具合修理になります。
今回は共立SRE2620という刈払機のプライマリポンプ(プライミングポンプ)からの燃料漏れ修理です。
多分「プライミングポンプ」が正式な呼び方と思いますが、普通にプライマリポンプって言いますのでここではプライマリポンプって呼びますね。

2サイクルエンジンは農機具でも良く使われますが、チェーンソーや刈払機に代表される様にエンジンが傾く使い方をされるケースではフロート式のキャブレターは使えないのでダイアフラム式のキャブレターが使われます。
ダイアフラム式の場合エンジン停止中には燃料を送る事ができませんので外部に手動で燃料を送るプライマリポンプが付いてる場合があります。

画面中央の茶色い半透明のパーツがプライマリポンプ。
エンジン掛ける度にシュコシュコするので何時かは割れるんじゃないかと思ってましたけど。
これに亀裂が入って燃料が漏れてます。
亀裂入ると指にガソリン付きますのですぐわかります。
燃料が漏れるということはここから逆に空気が入るわけでして、燃料が十分に送られなくなるので回転が上がらなくなります。

さて、ではまずはキャブレターの型式を調べましょう。

有名な?Walbro(ワルボロ)のキャブレターですね。
さすが、安物刈払機とは違います。

ところで「WYG」って型式、あんまり聞いたこと無いなぁ・・・。
調べて見ても余り情報出てこないよ。
ということでプライマリポンプの型番とかサイズとか不明・・・

なのでサイズを計測。
外寸15.5mm 高さ18.5mm

ネットで検索しても、こんな高さのプライマリポンプ売ってないぞ・・・

という訳で近くのホームセンターへ。
高さなんてどうでもいいので外寸15.5mmのプライマリポンプを・・・ありました。

早速交換。

、、、と言っても作業は簡単。プライマリポンプ周りにある4個のネジを外して取り外す。その向こうの黒い部分はダイアフラムが入っているので手で押さえて取れない様にね。

取り外したプライマリポンプと新品を比べて見る。

見ての通り高さは違うけど横幅はピッタリっぽい。

後は交換して元通り取り付けるだけ。

おお、新品の輝き・・・

シュコシュコして燃料を送ってみる。
燃料漏れてないのを確認してこれで修理完了。
該当パーツの調査と調達に足掛け2日、作業自体はものの5分(笑)。

交換したプライマリポンプはご覧の通り、亀裂が入っていました。

ホンダ こまめちゃん は横倒し厳禁!

はい、それでは今回から3連ちゃんで「農機具修理記録」です。

まずは一番簡単だった「ホンダ こまめちゃん」がエンジン吹けない対策から。

【症状】
アイドリング安定。けどアクセル開けても回転上がらない。(エンジン音はうるさくなるけど)
かと言ってアクセル開けてエンジン止まるわけでもない。

【原因】
アイドリング安定してるしアクセル開けてもエンジン止まらないからキャブレターじゃないね。
何気にエアクリーナーカバーを外してみたらちゃんと回るじゃないの。
つまりはエアクリーナーの目詰まり?
実は思い当たる節があります。
以前ローター外して洗車した際にバランス崩れて横倒しにしてしまったことがあります。
特に気にせずローターを洗っていたらこまめのエンジン付近からオイルがポタポタと・・・
キャブレターやエアクリーナーがオイルまみれになってしまいました。
暫くは何事もなかったですがエアクリーナーにかかったエンジンオイルが徐々に全体にしみ渡ってついに目詰まり状態になったのでした。

【対処】
エアクリーナーを灯油で洗おうかとも思ったのですが、外周に付いてるスポンジは既に朽ちてそこらへんにあったスポンジで応急対応してるし、この際だから新品に交換しようということでネットで検索。ありましたありました。速攻で購入。\2,200なり。

右が新品、左が目詰まりしたエアフィルター。旧の外側のスポンジは自分で修繕したもの。

新品のエアクリーナを入れて、

カバーを閉じて、、、終了。

作業は超簡単。でもこんな古い農機具の部品を探すのは昔なら絶対無理。
今やネット時代。探せば世の中、こんな古い農機具のパーツを売ってる人が居るんですよ。
ありがたい時代になりました。

にしても、このエンジン、クランクケースはどんな構造になってるんでしょうかね?
元々エンジンが横倒しに設置されてるんですが、それを立ててもオイルは漏れないが90度捻ると漏れる・・・原理がよくわかりません。

農機具トラブル3連発

そろそろ来春に向けてヘアリーベッチの種まきを始めました。
まずは草刈、、、と思ったら刈払い機のプライマリーポンプ(プライミングポンプ)からガソリン漏れ・・・

エアーを吸い込んで十分高回転にならないけど、刈れるくらいは回転するので一応そのまま草刈続行。

刈った草が枯れたら燃やして、その後軽く耕転しましょう・・・

後日、枯れた草木を集めて、火災、延焼、もしもの時の為に放水用としてエンジンポンプを用意。
エンジン掛けてみたらアイドリングはするものの全く吹けない。アクセル開けるとエンジンが止まる。
去年はプラグ替えたら復活したけど今回はダメ・・・オーノー・・・

一応アイドリングでも水は出るので細心の注意を払いながら草を燃やすことは出来ました。

さてさて、軽~く耕転すべくホンダ こまめちゃん登場。
キャブを修理してから絶好調だったのですが、今回何故だかアクセル開けてもエンジン吹けない。

ローターの回転は遅いがそれでもなんとか耕転できるので時間掛かったけど作業は無事終了。
その後、タネ撒きしてひとまず第一弾の作業は終了できました。

けど、このトラブル3連発、早急に直しておかないとね。
それぞれトラブルの原因に対応して必要なパーツを取り寄せしなきゃ。
ということでそれぞれの修理記録はこの後載せていこうかと思います。

運搬車の導入

蜂場には小さな山小屋があって、そこに巣箱をはじめとした養蜂道具をしまってあります。
小屋から巣箱までは大凡100mくらいの距離があって、必要に応じて巣箱や継箱、捕獲器や分割板等々都度運んでいるのですが、その間がそこそこ勾配のある上り坂なのであります。
軽トラで運ぶことができればいいのですが、転回場所がないのでなんとも。
なので今までは一輪車に乗せて運んでおりました。
もちろん動力は”人力”です。

けれどこれがとてつもなく大変な重労働で本当にきつい。
上り勾配で一輪車に荷物乗せて運ぶのは想像以上に体に堪えます。

今までは何とかやってましたけど、この際思い切って負担軽減の為運搬車を導入する事にしました。

荷台のあおりはカタログ値より伸びるみたいで、目一杯伸ばせば平積みで3個の巣箱が載るサイズになりましたが、強度、バランス、運搬車の格納スペースの問題で2個積みサイズで使う事にします。
2段積みすれば4個運べます。

1年前からずっとヤフーオークションで運搬車探してたんですがいい出物は極めて少ない。
エンジンブロックがサビてるのとか、ハンドルのパイプフレームにサビが出てる様なのは相当な年数経ってる証拠なので除外。
一見きれいに見えるものでも出品に際して塗装し直してるのがあるから要注意。
クローラーのゴムが擦り減ったのやヒビの入ったものは年式は別にしても相当使い込んでるだろうから各部のガタ、ヘタリが心配。
もっとも、エンジンの調子については動画が添付されているもの以外は説明文を信用するしかないが果たして。。。
殆どの出品は古い年式のモノでネットで検索してもカタログすらヒットせず仕様詳細が分からないからメンテナンス部品が入手できるかどうかすら分からない。たまに現行機種が出てきたと思ったら殆ど新品と変わらぬ高額・・・。
この手の農業機械はオイル交換すらせずノーメンテで酷使されてるケースが多いので、あれやこれや悩みましたが、長く使おうと思ったら結局新品の方が安くつくと結論付けましたけど・・・・・・・

養蜂って経費ばっかり掛って何やってるのか分からないよ・・・トホホ。

ゆるりゆるりと越冬準備

この1週間急に寒くなったと思ってたら今週は又最高気温20℃の日が続くそうです。
防寒として新聞紙でくるんだ巣脾を入れても、あまり気温が高いと新聞紙を齧ってしまうことがあります。
どうにも越冬作業のタイミングに悩みます。

この暖冬にダニも繁殖しやすいのか未だに大量のダニ死骸の出ている群もあります。
スズメバチ捕獲器を付けてるとダニの死骸が風で飛ばされず巣門前に残っているので状況把握に最適なんですが、もうそろそろ外して夜間の冷え込みに対応してやらねばなりません。

今日は全てのスズメバチ捕獲器を外して巣門を新聞紙で狭めてやりました。

来週こそは最終の防寒処理をしたいです。

取り外した捕獲器は軽く洗浄して、、、乾いたら今年は防腐処理しようかと思います。

さてさて、以前紹介したハゼの木救出作戦。

こんなんだったのが、

今はこんな感じ。

普通の雑草とは違って、笹だの野バラだの難敵、強敵揃いの雑草木を刈り続けてましたらジズライサが破損してしまいました。
3年くらいもったでしょうか?

この純正のジズライサは芯出し座金の要らないタイプで回転軸のギザギザにピッタリはまります。
安心感が違うので山を切り開く時はこれを使ってます。

刈刃も新しいのに替えて、、、まだ先は長い、、、さあ頑張るぞ。

巣枠 ラ式とホ式

蜂が巣を作る巣枠にはラ式とホ式という2種類の形式があります。
うちはこれまで主にラ式を使用してきましたが、これには特段の理由はありません。
日本ではラ式が主流と言うことだったので何となく・・・という位の理由です。
蜂を潰しにくい、、、という理由もあったと思います。

ラ式というのはこんな形状をしています。

隣り合う巣枠の間隔を確保するために自距機構として金属の金具板が取り付けられています。
ラ式というのはラングストロスという方が考案された可動式巣枠のサイズ(規格)のことなのですが、現在ではラ式と言えば写真の様な形状の巣枠のことを意味します。

ラ式巣枠を作るには
巣枠組立→針金張り→自距金具打付け→巣礎貼り
という工程を踏みます。

まず巣枠の組立。
ラ式には勘合部分がありませんのでフリーハンドで作ると枠がゆがみます。
そこで何らかの保持治具が必要になります。
うちではこんな感じで各パーツを保持して作ってました。

でもこれ、一個づつしか作れないのです。他の方がどうやって作ってるのか知りません。うちではとても時間がかかるのです。

おまけに・・・一個一個針金を張って、一個一個自距金具を打付けて、一個一個巣礎を貼る。。。自距金具打つステープルも違う長さのものが必要。。。超めんどくさい[E:bearing]
で、しかも、この自距金具、ダニ対策としてギ酸を使用すると、、、サビるんです。

ということでホ式という巣枠を試してみる事にしました。

ホ式巣枠はこんな形状。

横桟の形状そのものに巣枠の間隔を保持する自距機能を持たせた方式なのです。
蜂を間に挟んでしまう危険性は高そうですが。

そんで、こんな箱を作ってみました。

この箱でこんな風にして、、、

こんな感じで、、、

パシッ、パシッ、パシッ・・・と。

一気に10枚出来ました。

あっ、これ、以前ユーチューブでルーマニアの養蜂家がやってたのを真似したものです。

でもその動画とは違って残念ながら下桟だけはやっぱり一個一個処理しなければなりません。

せめて横桟の下部の形状が凹になっていてくれれば・・・。
そういう形状のものも売られているはずなんですが、残念ながら知らないのです。

で、このホ式だと、この後針金貼って、巣礎貼ったらそれでおしまい。
複数枚一挙に出来て自距金具付ける工程も省ける。サビることもないし。
実際作ってみたらめっちゃ早い[E:happy01]

ということで今後はこれを使ってみる事にします。

そろそろ暖かくなりますかね?

庭のサクランボの芽が膨らんできました。
後1週間程で咲くかな?

これは1本だけで実がなる暖地用のさくらんぼ。
あんまりおいしくない。
佐藤錦も植えてるけど、2年前に4輪咲いて3粒実っただけ。
木は成長しないし去年は花も咲かなかった・・・(;ω;)

先週、オオスズメバチ女王が飛んでるのを見たので、一応トラップを仕掛けておきましたけど、掛らないと思う。一応、冷やかしで・・・。

今日の予想最高気温は10℃だったのですが、予想に反してポカポカ陽気。
蜂もブンブン飛び回ってました。久しぶりに効くあの羽音。

いくつかの群では早くも防寒の新聞紙を食い破ってます。

でも、今日までは寒い日が多かったので産卵は余り進まず。
産卵圏も余り広がってなかった(涙)。
桜の開花予想は3月23日だそうな。
今日の感じだと間に合いそうにないなぁ。

山の蜂場すぐ近くの池の傍に日本ミツバチの巣箱がありました。

待ち桶なのか、既に蜂入ってる箱なのかは判別できず。
今までなかったから誰かが置いて行ったんだね。

これは凄い!

なんだこれ。

今日、たまたま見つけた自動採蜜巣脾?の動画。

凄い、凄すぎる!

世界にはこんなことを考える人がいるのか・・・。

これ、巣脾だけでおいくら万円?
採蜜した後、蜜蓋はそのままで再貯蜜するのかな?
何シーズン、何回くらい使えるのかな?

(しかし、この動画で対比の為に出てくる従来方式の採蜜シーン、汚いよ。
こんな汚い採蜜やってんの?)

巣枠の消毒、清掃

蜂場ではオオイヌノフグリが4~5輪ほど咲いてます。
日当たりのいい場所では梅もちらほら。
でもまだ寒い日が続きます。蜂の動きも鈍いです。
一方、日本蜜蜂は寒さに強いですね。
巣脾を解体していると沢山の日本蜜蜂が寄ってきました。どこからきてるのかなぁ?

この土曜、巣脾の解体と巣枠の消毒、清掃作業を行いました。
古く黒くなった巣脾とか造巣途中で齧られて穴あきとなった巣脾を解体した後、

巣枠は熱湯で殺菌&蜜蝋を溶かして、

張り付いた蜜蝋をこそぎ落して、

綺麗になりました。
後日、針金張って巣礎貼って再利用します。

去年はとある系統の群で新品の巣礎をことごとく齧られて穴をあき巣脾にされてしまいました。
この群は以前からそういう傾向にあります。
なんでかな?
こういった気難しい群にうまく巣を盛らせる方法はあるのかな?