桜の開花が早いと桜蜜が難しい理由

25日に今年の桜蜜は難しいかも・・・とつぶやきましたが、その理由を少し詳しく説明してみます。

桜の開花が余りに早いと仮に蜂の建勢が間に合ったとしても(販売できる)桜蜜が採れない理由があります。

何故だかわかりますか?

蜂の建勢が間に合ったら確かに桜の蜜は入るでしょう。しかしこの時期、実は「ヒサカキ」という花も咲いているわけです。

この花は春一番に咲く花で蜜が出るので蜂の建勢にとってはとても有難い花ではあるのですが、いかんせん「臭い」蜜です。

これが少しでも混じった蜂蜜はととても不快な味と匂いの蜜になります。

ヒサカキは3月に入るか入らないかの時期から開花をはじめ4月初旬頃まで咲いています。

桜の満開が4月の初旬だとギリギリ被っているのですが、何とかうまく掃除採蜜(蜜を貯める枠を一旦空っぽにする作業)の時期を調整すれば美味しいサクラの単花蜜が採れます。

失敗すれば・・・商品にならない蜜になります。何年か前には掃除採蜜の時期を失敗して採れた桜蜜の1/2を廃棄したことがあります。

桜の満開が4月初旬でこれなんですから3月中旬なんかに満開になった日にはどう調整したとてヒサカキの蜜が混入するので、とても食べられる蜂蜜にはならないわけです。

ヒサカキの花はそういう意味で痛しかゆしの花であると言えます。

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