今年の天候不順は最悪です。これから野菜の値段が高くなるよー。
天候不順の影響で蜂の伸びは過去最悪でーす。
そして同時に蜜の入りも最悪なのです。
先日は非採蜜群で蜜切れが発生し、糖蜜給餌までする始末。
これから暫く晴れの日が続きそうなので、なんでも良いから早く花咲け蜜を吹け!
3月中旬から始めた巣箱の交換作業もようやく終わりを迎えそうです。
最後の巣箱を洗浄、火炎消毒、防腐処理して回ってます。
ニホンミツバチはプロポリスを集めないそうですが、西洋みつばちはプロポリスを集めます。
巣枠の両端やその両端が接する巣箱の縁にはビッシリとプロポリスが付着します・・・というより接着剤の様に巣枠と巣箱がくっ付きます。
よって、これがビッチリ付いてくると巣枠が中々取り出せないし動かすことすら難しくなってくるんです。寒くなって固くなると最悪ですよ。
暑くなって柔らかくなればなったで、手にくっつくと中々取れないんですよ。
なので巣箱の洗浄ついでにこれもきれいに取り除きます。
バーナーで炙って、、、ハチさんちょっとどいてください、、、
柔らかくなったプロポリスをこそぎ落して綺麗にします。
手にベチョベチョくっ付くタールの様なプロポリスがこんなに貯まります。
さて、プロポリスとは、、、
西洋みつばちが採取した「樹液」に蜜蝋が混ぜ込まれた物質のことです。
西洋みつばちはこれを巣の補強や抗菌作用を利用して巣箱内の衛生維持に利用していると言われています。
プロポリスの抗菌作用や、実験用マウスで抗ガン作用が発見されたことから、プロポリスは健康食品や飲料として、抗菌・抗ウィルス・抗炎症・抗腫瘍作用等を期待した病気予防・治療目的での服用が行われているようです。
しかしながら、プロポリスの主成分は「樹液」ですからどんな木から出た樹液か、あるいは地域や季節によっても成分、作用は異なるはずです。
ブラジル産のプロポリスはつとに有名ですが、少なくとも国産のプロポリスで健康促進に有用だと言う科学的根拠は示されていないのではないでしょうか?
と言うわけで蜂の生産物として最も得体が知れず、従って持て余してしまうプロポリスですが、ハチにとってはとても大切なものらしく、巣箱を洗浄・乾燥させていると絶えずハチがやって来て巣箱に付いたプロポリスを齧って持って帰ってます。
(転飼用の)巣箱には換気用の網窓がついているのですが、そこにはビッシリとプロポリスが塗り込められて換気窓の意味がなくなってしまいます。
そのプロポリスを必死に齧っているハチさん。
齧ったプロポリスはどうやって持ち帰るかって?
それはね、なんと後ろ足にある「花粉ポケット」に入れて持ち帰るんだよ。
写真では、、、ちょっと分かりにくいかなぁ。後ろ脚にプロポリスの塊がくっ付いてるんです。
蜂を飼い始めてこれを最初に見た時はビックリしましたよ(笑)。