「王台は産卵後8日目のおわりに封蓋され、さらに7日経つと新王が出房してきますが、分蜂はその2,3日前に行われます。」
これが教科書的な分蜂に関する記述。
これによれば、仮に蓋掛け3日前くらいの初期王台を見逃しても1週間後の内検で取り除けばぎりぎり分蜂は防げることになります。
ところがところが・・・
これは内検した4日後に分蜂された群の巣脾。内検した後に全力で作ったのでしょう。初期王台で着工後3~4日くらい(笑)。
全巣脾見ましたが、蓋掛けされた王台は1個もありませんでした。
もうこんなんで分蜂されたら手の打ちようがありませんがな。
さて、この群にはさらなる後日談がありまして、仕方ないのでここに写っている王台を2つ残して新しい女王を作ろうとしたんですね。
で、新女王お誕生の日。なんとお誕生になった新女王様はお供を連れて家を飛び出してしまいましたとさ。
後には出房寸前のもう一個の王台とこれで群が維持できるか不安になるほど僅かばかりの働き蜂が残されていましたとさ。
1回目の時は高い木の枝に蜂球作ったので物理的に回収できませんでしたが、2回目はなんとか手の届く範囲に蜂球作ってましたが敢えて回収しませんでした。
こんなに分蜂性の高い群、今後も管理し切れません。
黄色が強くイタリアンの血が濃い群だと思ってたんだけど意外でした。