ダニへの対処は採蜜の始まる前から採蜜が終わるまで、つまり採蜜期間中には一切行えない。人様の食べる蜜にそんなダニ処理の薬が入っては元も子もないからね。だから採蜜の始まる前に一度全ての蜜を取り除いて(掃除採蜜と言う)全く混じりけの無い、安全な蜜を採っている。この点、日本ミツバチは・・・ちょっとグレーの感がある。
それはさておき、以前から採蜜期間が終わった後にダニ薬でダニをある程度駆除して、秋口あたりで駆除しきれなかったダニをギ酸処理していたが、この際にギ酸を浸み込ませるのにペーパータオルを使っていた。しかし、このペーパータオルを薬折りするのが結構手間なのよね。
こんな感じ。
最初こそ海外の文献にあった巣脾1枚当たり2mgでやってたけど効きが悪いので倍の4mgでやっている。というより単箱なら40mg、継箱なら80mgを標準にして。
で、80mgともなると、トレーにこのペーパータオルを4枚使用してやっと、、、時に溢れそうになる。つまり1群に4枚必要になるわけでこれを折るだけで結構な手間になる。
という訳で、以前からやろうやろうと思いながら全然手つかずにしてたギ酸用の浸み込ませ素材を探すことにした。
買ってみたのは「給水スポンジPVA素材」「フローラルフォーム」「セルロース製給水スポンジ」の3種類。
結果は御覧の通り。
右から「給水スポンジPVA素材」「フローラルフォーム」「セルロース製給水スポンジ」の順。
ごらんの通り、PVA素材の給水スポンジは入れた瞬間に溶けてしまった。ギ酸も殆ど浸み込まないので乾くまで放置していたのでカピカピ状態で写っている。
「フローラルフォーム」はまあ良いんだけど、切る手間が要るのと、2度目以降の給水はまだ水分が大分残っているのかギ酸が半分程度しか浸み込まないので今一つ。(※後日注記:実験として実際に使ってみたけどギ酸の影響か変色して固くなり2度目のギ酸は半分程度しか浸み込まず。結局ダメね。)
ということで「セルロース製給水スポンジ」を使ってみることにした。でも一つ問題あって、水分吸収すると膨らむのだが、高さが20mmあってトレーからはみ出てしまう。上桟に掛けるドンゴロスが新しいとギ酸を吸収してしまって蒸散量が増し蜂にダメージ与える為、少し深いトレーを別途用意しなければならなくなった。
一応これでやってみて、問題あれば改善していこう。