巣脾から蜜を搾って、残ったのを蜂に吸ってもらう。
前日もやったので蜂は覚えていて、朝7時に持って行ったのに据え付けるとすぐに飛んできて吸蜜。
今日は地区のお祭りなのに自分は仕事。おまけに産直市の在庫が無くなったのでこのあと配達に走る。10月は何かと忙しい。
おいしい蜂蜜を求めて
”熱殺蜂球”と言えば、オオスズメバチに対する日本ミツバチの専売特許・・・みたいに広く知られていますが、果たして西洋ミツバチは・・・
蜂球が出来ていたのでほぐして中身を取り出してみると、、、
オオスズメバチがこと絶えてました。
斥候のオオスズメバチを時としてこうやって大勢のミツバチで蜂球を作り殺してしまうのは別に日本だろうが西洋だろうがやります。西洋の場合、”熱殺”ではないかもしれませんが。
ただ大きく違うのは、次々と斥候がやってきた時、巣に籠城し、それでもダメな時はさっさと逃げ出すのが日本みつばち、対して絶対に巣を放棄せず、どんどん出てきて突撃し、やられ、殆ど働き蜂が居なくなるまでそれを繰り返すのが西洋みつばちだということ。
西洋みつばちを飼っている人が最も恐れていることの一つが、このオオスズメバチの集団攻撃による群の消滅なわけです。
放っておくと、ほんの数時間で一つの群が滅亡する目にやられる(そうです)。そうならない様に定期的な見回りが必要なんですが、、、今、この蜂場に向かう道の入口付近でソフトバンクの鉄塔工事が始まり通行止めになってしまって、1日の内、昼休憩含めて合計1時間30分しか通れないという事態に。一度入ると降りるチャンスは2時間毎。見回りにしろ、草刈りにしろちょっと面倒な状況です。
毎年8月終わりから9月初旬の2週間程、花粉が切れてしまって急遽花粉給餌する・・・ってことになっていましたが、今年は何故か全群花粉がまだある。
台風10号がノロノロと迷走するせいで永らく雨模様だったので、こりゃ絶対花粉切れてるぞ・・・と内検で丁寧に見て回ったがさにあらず。
まあ、余計な作業しなくて済むので良いっちゃ良いんだが。
今年は蜜の出が悪かった様に、1年を通して植物の状態がおかしい気がする。
当初近畿・中部地方を縦断する予報だったのが、あれよあれよと言う間に西にずれ、今や愛媛直撃コースになってしまいました。
まだまだ予報円が大きくどこを通るか予想が付きませんが、できれば蜂場の東を通過して欲しいと虫のいいことを願っております。
蜂場で出来ることと言ったら、この期に及んで余りありませんが、すだれを撤去して蓋に重しを載せるくらいしかやることありません。
それから蜂場に至るまでの道で雨水が激流となって下ってくるところの枯葉や枝などをブロアーで吹き飛ばしてきました。道が崩れかけている所があるので心配です。
結構な坂道なので汗びっしょりになりました。昨日は昨日で休耕田の草刈りで体力消耗しています。でも8月中に草刈りする決まりなので台風のこともあり前倒しでやるしかありません。
後は祈ることくらいしかできませんが何事もない事を祈ります。それでは。
ダニへの対処は採蜜の始まる前から採蜜が終わるまで、つまり採蜜期間中には一切行えない。人様の食べる蜜にそんなダニ処理の薬が入っては元も子もないからね。だから採蜜の始まる前に一度全ての蜜を取り除いて(掃除採蜜と言う)全く混じりけの無い、安全な蜜を採っている。この点、日本ミツバチは・・・ちょっとグレーの感がある。
それはさておき、以前から採蜜期間が終わった後にダニ薬でダニをある程度駆除して、秋口あたりで駆除しきれなかったダニをギ酸処理していたが、この際にギ酸を浸み込ませるのにペーパータオルを使っていた。しかし、このペーパータオルを薬折りするのが結構手間なのよね。
こんな感じ。
最初こそ海外の文献にあった巣脾1枚当たり2mgでやってたけど効きが悪いので倍の4mgでやっている。というより単箱なら40mg、継箱なら80mgを標準にして。
で、80mgともなると、トレーにこのペーパータオルを4枚使用してやっと、、、時に溢れそうになる。つまり1群に4枚必要になるわけでこれを折るだけで結構な手間になる。
という訳で、以前からやろうやろうと思いながら全然手つかずにしてたギ酸用の浸み込ませ素材を探すことにした。
買ってみたのは「給水スポンジPVA素材」「フローラルフォーム」「セルロース製給水スポンジ」の3種類。
結果は御覧の通り。
右から「給水スポンジPVA素材」「フローラルフォーム」「セルロース製給水スポンジ」の順。
ごらんの通り、PVA素材の給水スポンジは入れた瞬間に溶けてしまった。ギ酸も殆ど浸み込まないので乾くまで放置していたのでカピカピ状態で写っている。
「フローラルフォーム」はまあ良いんだけど、切る手間が要るのと、2度目以降の給水はまだ水分が大分残っているのかギ酸が半分程度しか浸み込まないので今一つ。(※後日注記:実験として実際に使ってみたけどギ酸の影響か変色して固くなり2度目のギ酸は半分程度しか浸み込まず。結局ダメね。)
ということで「セルロース製給水スポンジ」を使ってみることにした。でも一つ問題あって、水分吸収すると膨らむのだが、高さが20mmあってトレーからはみ出てしまう。上桟に掛けるドンゴロスが新しいとギ酸を吸収してしまって蒸散量が増し蜂にダメージ与える為、少し深いトレーを別途用意しなければならなくなった。
一応これでやってみて、問題あれば改善していこう。