エンジンポンプSEV-25Lのダイアフラム交換

さて、農機具修理第3弾。

ちなみにうちでは農機具は1カ月以上使わない時には4サイクル、2サイクル問わず全て燃料抜いて保管してます。その前提で、、、

去年から調子悪かった工進のエンジンポンプSEV-25L。
買ってまだ○年、調子悪くなるの早過ぎ・・・。
去年はプラグ替えたら調子戻ったが今年はプラグ替えてもダメ。
アイドリングは正常だけどアクセル開けようとするとエンストする。

こういう場合は多分キャブレターのダイアフラムポンプ劣化だろうということで・・・
キャブレターの刻印みたら Ruixing とあるがキャブレターの型式刻印はなし。
最後が  ng で終わるということは、、、いや~な予感。
安定の品質、○○製じゃないのか?

型式分からない怪しげなキャブレターなのでとりあえずは外してから考えましょう。

アクセルワイヤーを外して

エアクリボックスを取り外すとキャブレターが外れます。

キャブレターに繋がっている燃料パイプを2本抜くと取り外し完了。

さてさて、キャブレターの表裏外観はこんな風になってます。


さて問題はここから。「Ruixing」で検索しても同じキャブレターは出てこない。
Ruixingはやっぱり中国メーカーだった・・・orz

中国製と言う事はオリジナル設計なんてことはあり得ない。コピー、パチモンのキャブレターだろうからと有名どころのキャブレター画像を検索してみた。

・・・やっぱり・・・ ・・・WalbroのWYK-130というキャブレターのコピー品みたいだ。
オリジナルはプライマリポンプ付きだけどその他は見た目同じだからまず間違いないだろう。

と言う事でWYK用のダイアフラムセットを見てみる。
ダイアフラムも純正品と社外品とある。社外品≒中国製ということだろう。
まあキャブレター本体がコピー品だからダイアフラムも中国製の安もんで良いや・・・ということで3セット\920でネット注文。

で、やって来たのがこんなの。


※1:セット内容
(左上:ガスケット・ポンプ、左下:ダイアフラム・ポンプ、右上:ガスケット・メタリング、右下:ダイアフラム(アッシー)メタリング)

早速キャブレター分解。

ネジを外すだけで分解できます。

一番下のがダイアフラム・メタリングとガスケット・メタリングでこれが硬化して動きが悪くなると燃料送れないので回転が上がらなくなります。

多分、これだけで直ると思いますが念のためダイアフラム・ポンプとガスケット・ポンプも交換しておきました。(上の写真では中央にある黒いパーツ)。

この段階で一番上のキャブレター本体はパーツクリーナーなどで洗浄しておいた方が良いと思います。特に中央付近にニードルに通じる穴が開いてるのでここは重点的に。

後は元々付いていたパーツの順番通りに取り付けて

組みあがったキャブレター(左上)と取り外したパーツ(右上下および左下)。

これを元通りエンジンに組み付けて試運転。無事高回転まで回る様になって元通りになりました。

ちなみに取り外したダイアフラム・メタリングとガスケット・メタリング。

でこぼこになってました。

1セットで1年持てば3セットあるから3年は持つかもね

(後日談:結局のところ、ダイアフラム・メタリングとガスケット・ポンプの両方が劣化していることが原因でした。)

刈払機SRE2620のプライマリポンプ交換

農機具修理第2弾

前回は4サイクルエンジンの不調でしたが今回と次回は2サイクルエンジンのキャブレターにまつわる不具合修理になります。
今回は共立SRE2620という刈払機のプライマリポンプ(プライミングポンプ)からの燃料漏れ修理です。
多分「プライミングポンプ」が正式な呼び方と思いますが、普通にプライマリポンプって言いますのでここではプライマリポンプって呼びますね。

2サイクルエンジンは農機具でも良く使われますが、チェーンソーや刈払機に代表される様にエンジンが傾く使い方をされるケースではフロート式のキャブレターは使えないのでダイアフラム式のキャブレターが使われます。
ダイアフラム式の場合エンジン停止中には燃料を送る事ができませんので外部に手動で燃料を送るプライマリポンプが付いてる場合があります。

画面中央の茶色い半透明のパーツがプライマリポンプ。
エンジン掛ける度にシュコシュコするので何時かは割れるんじゃないかと思ってましたけど。
これに亀裂が入って燃料が漏れてます。
亀裂入ると指にガソリン付きますのですぐわかります。
燃料が漏れるということはここから逆に空気が入るわけでして、燃料が十分に送られなくなるので回転が上がらなくなります。

さて、ではまずはキャブレターの型式を調べましょう。

有名な?Walbro(ワルボロ)のキャブレターですね。
さすが、安物刈払機とは違います。

ところで「WYG」って型式、あんまり聞いたこと無いなぁ・・・。
調べて見ても余り情報出てこないよ。
ということでプライマリポンプの型番とかサイズとか不明・・・

なのでサイズを計測。
外寸15.5mm 高さ18.5mm

ネットで検索しても、こんな高さのプライマリポンプ売ってないぞ・・・

という訳で近くのホームセンターへ。
高さなんてどうでもいいので外寸15.5mmのプライマリポンプを・・・ありました。

早速交換。

、、、と言っても作業は簡単。プライマリポンプ周りにある4個のネジを外して取り外す。その向こうの黒い部分はダイアフラムが入っているので手で押さえて取れない様にね。

取り外したプライマリポンプと新品を比べて見る。

見ての通り高さは違うけど横幅はピッタリっぽい。

後は交換して元通り取り付けるだけ。

おお、新品の輝き・・・

シュコシュコして燃料を送ってみる。
燃料漏れてないのを確認してこれで修理完了。
該当パーツの調査と調達に足掛け2日、作業自体はものの5分(笑)。

交換したプライマリポンプはご覧の通り、亀裂が入っていました。

ホンダ こまめちゃん は横倒し厳禁!

はい、それでは今回から3連ちゃんで「農機具修理記録」です。

まずは一番簡単だった「ホンダ こまめちゃん」がエンジン吹けない対策から。

【症状】
アイドリング安定。けどアクセル開けても回転上がらない。(エンジン音はうるさくなるけど)
かと言ってアクセル開けてエンジン止まるわけでもない。

【原因】
アイドリング安定してるしアクセル開けてもエンジン止まらないからキャブレターじゃないね。
何気にエアクリーナーカバーを外してみたらちゃんと回るじゃないの。
つまりはエアクリーナーの目詰まり?
実は思い当たる節があります。
以前ローター外して洗車した際にバランス崩れて横倒しにしてしまったことがあります。
特に気にせずローターを洗っていたらこまめのエンジン付近からオイルがポタポタと・・・
キャブレターやエアクリーナーがオイルまみれになってしまいました。
暫くは何事もなかったですがエアクリーナーにかかったエンジンオイルが徐々に全体にしみ渡ってついに目詰まり状態になったのでした。

【対処】
エアクリーナーを灯油で洗おうかとも思ったのですが、外周に付いてるスポンジは既に朽ちてそこらへんにあったスポンジで応急対応してるし、この際だから新品に交換しようということでネットで検索。ありましたありました。速攻で購入。\2,200なり。

右が新品、左が目詰まりしたエアフィルター。旧の外側のスポンジは自分で修繕したもの。

新品のエアクリーナを入れて、

カバーを閉じて、、、終了。

作業は超簡単。でもこんな古い農機具の部品を探すのは昔なら絶対無理。
今やネット時代。探せば世の中、こんな古い農機具のパーツを売ってる人が居るんですよ。
ありがたい時代になりました。

にしても、このエンジン、クランクケースはどんな構造になってるんでしょうかね?
元々エンジンが横倒しに設置されてるんですが、それを立ててもオイルは漏れないが90度捻ると漏れる・・・原理がよくわかりません。

農機具トラブル3連発

そろそろ来春に向けてヘアリーベッチの種まきを始めました。
まずは草刈、、、と思ったら刈払い機のプライマリーポンプ(プライミングポンプ)からガソリン漏れ・・・

エアーを吸い込んで十分高回転にならないけど、刈れるくらいは回転するので一応そのまま草刈続行。

刈った草が枯れたら燃やして、その後軽く耕転しましょう・・・

後日、枯れた草木を集めて、火災、延焼、もしもの時の為に放水用としてエンジンポンプを用意。
エンジン掛けてみたらアイドリングはするものの全く吹けない。アクセル開けるとエンジンが止まる。
去年はプラグ替えたら復活したけど今回はダメ・・・オーノー・・・

一応アイドリングでも水は出るので細心の注意を払いながら草を燃やすことは出来ました。

さてさて、軽~く耕転すべくホンダ こまめちゃん登場。
キャブを修理してから絶好調だったのですが、今回何故だかアクセル開けてもエンジン吹けない。

ローターの回転は遅いがそれでもなんとか耕転できるので時間掛かったけど作業は無事終了。
その後、タネ撒きしてひとまず第一弾の作業は終了できました。

けど、このトラブル3連発、早急に直しておかないとね。
それぞれトラブルの原因に対応して必要なパーツを取り寄せしなきゃ。
ということでそれぞれの修理記録はこの後載せていこうかと思います。

蟻酸の調合

ここ最近は日本ミツバチを飼っている所でもアカリンダニというダニ対策で蟻酸を使うのが一般的になった?みたいですね。
でも日本ミツバチだと掃除採蜜しない(できない)ですよね。。。
まさかそういう蜂蜜、、、売ったりしてないですよね。
蜂蜜にはわずかに自然の蟻酸が含まれてるとは言え、これは人工的に暴露させたものですからね。
最近ではメントールなんかも使ってるみたいだし。
西洋ミツバチなら掃除採蜜で蜜抜いてしまえば後は本当に自然由来の蜂蜜になるんですが、日本ミツバチの(販売目的の)場合はなんか微妙な感じ。。。。

最初、海外の文献漁って見よう見まねで始めた蟻酸によるダニ対策ですが、ここ最近は安定的に効果を発揮できる「やり方」が分かってきました。
最初は女王が卵産まなくなったり最悪死んでしまったり、逆にダニに余り効果がない時があったり、、、不安定だったんですけど。
今年はバッチリ効いてます。

ストックの調合済み蟻酸が底を付いたので蟻酸の調合をしました。
調合ったって水で薄めて所望の濃度にするだけですけど。

でも作業は慎重の上にも慎重に・・・・・

春の採蜜前に掃除採蜜をして、これら汚れた蜜は全部抜き取ります。

巣箱の縮小

セイタカアワダチソウも後1週間もすると終わりそうなので、巣箱を縮小する作業をボチボチ始めます。
カラスザンショウの蜜が大量に入ったことで継箱群を増やしているのでまだ大量に継箱群があります。
巣箱側に大量の貯蜜がある群から継箱外して行って、蜜が一杯残っている巣枠は別の継箱へ持っていきますが蜜が少なくなった巣枠は蜂に吸ってもらいます。

近くにセイタカアワダチソウがたくさん咲いていますが花からチマチマ蜜集めるより、やっぱりこっちの方が楽でいいのかな?

大量に蜂が集まって来て、さながら蜂のカーニバル状態でした。

日本ミツバチの逃去群?

いよいよオオスズメバチの子育てが佳境に入って来たと思われる今日この頃です。
今年蜂場にやって来るオオスズメバチは例年に比べて少ない方でしたが、それでもここ1、2週は集中攻撃を受ける群が出てます。

後少ししたらオオスズメバチの新女王が飛び回る様になるでしょう。当然、それを追いかけるオスも。。。

さて、そんなオオスズメバチの襲撃ですが、何も西洋ミツバチに限った話ではなく、当然日本ミツバチも目を付けられた巣は襲撃を受けます。

日本ミツバチは必殺! 熱殺蜂球でオオスズメバチをやっつけるのは良く知られた事ではありますが、それは偵察蜂を首尾よくやっつけたケースであって、偵察蜂を取り逃がした場合にはやっぱり集団で攻撃を受けます。

、、、で、どうなるか、、、セイヨウは最後の一匹まで残らず殺されて”全滅”してしまいますが、ニホンの場合には、、、巣を捨てて逃げます。
割と現実主義なんですね。

そんな”逃去群”でしょうか?
蜂場の一画にあるハゼの木にどんぶり一杯ほどのニホンミツバチが蜂球を作っているのを見つけました。

多分、オオスズメバチに襲撃されて逃げてきた逃去群だと思いますが、これ女王蜂いるのかな?
最初蜂は全部上向いてたんだけどカメラ近づけたら陣形崩れちゃった。
しかもこれっぽっちの数でこれから巣を探して冬越せるんでしょうか?

でも、これはこのままにしておきますよ。自然のものは自然のままが良いんです。

シークヮーサー

朝晩寒くなってまいりました。
いよいよ秋も深まって参りました。

カマキリが卵を産んでるのを見つけましたけど、こういうのを見ると”秋”と言うより、もうすぐ”冬”・・・って思いの方が強くなります。

数年前に植えたイチジクの木は今年夏の干上がりとカミキリムシ(の幼虫)の芯喰いによって2本残して他は全滅しました。
蜂内検の際、休憩時のおやつとして食べる事ができたのは10個に満たないという散々な結末でした。
まあ、蜂箱のすぐ横に植えたので農薬やれませんからね、完全無農薬の限界・・・ですかね?

ところで同時期にお遊びで2本植えて完全放置していたシークヮーサーなんですが、今年初めて実が付きました。
愛媛でもちゃんと実がなるんですね。
っていうか草ボーボーの中よく生き残って実を付けたなぁ・・・

まだまだあります。

はちみつに漬けて見ておいしかったら枯れたイチジクのところに本格的に植えて見ようかな。

それにしても今年の蜂は順調だなぁ。。。。このまま行ってほしいです。

巣箱の中、靴下の匂いがし始めました。
セイタカアワダチソウの花粉と蜜が入り始めた証拠です。

台風、長雨、、、そして体調不良

8月は日照り続きで酷暑で雨が全く降らず、みかんを始めとしていくつかの木が枯れているのを目にする程でした。
9月に入ったら今度は雨に次ぐ雨、時々台風が通り過ぎて行って一瞬晴れ間が覗くものの又すぐに雨模様。
おかげで蜂の内検作業もままなりません。
おまけにここ最近ずっと体調がすぐれず。。。

それでも蜂を放っておくわけにいかず、解熱・鎮痛剤を飲んで内検行ってます。

夏の暑さで散々痛めつけられた蜂群ですが、秋は越冬に向けて勢力を回復する大切な時期です。
この時期、群の趨勢に多大な影響を与える外的要因は2つ。
一つはダニで、これが増殖するとあれよあれよと言う間に群が衰退してしまいます。
もう一つは”オオスズメバチ”。
この時期はオオスズメバチにとっても正念場の時期となります。
来年の女王蜂とオス蜂を大量に産出して子孫を残さねばなりません。
よって、オオスズメバチの働き蜂はそれら次世代の幼虫を大量に育てるための大量の肉を必要としていて、そのターゲットがミツバチの巣箱な訳です。

でもでも、嬉しい事に今年のミツバチの状態は近年では一番良い状態になってます。
あくまで「今の所は」ですけど、、、

未交尾だった4群も先週日曜(2日)には全て交尾完了してましたし、女王蜂の羽切りも今日で全て終えました。
まあ、色々問題アリの群もあるけどね。

オオスズメバチが捕獲器にかかると、よせばいいのに門番や警戒蜂がこうやって一斉にオオスズメバチに飛びかかっていくので無駄な犠牲を出してしまいます。

金網の中には4匹のオオスズメバチと底に横たわる殺られたミツバチ。
外に群がるのはこれから殺られる予定のミツバチたち(涙)。
こういうのを見つけたら、ミツバチを追いやっておいてバーナーでブォ~~。。。
ごめんね、オオスズメバチ。君たちに罪は無いんだけど仕方ないんだ。
でもこういったケースでの被害の程度は割と軽微。

こちらは巣門前に何匹か取り付いて攻撃受けたパターン。
こちらは見ての通り大災害になります。
左下隅にはミツバチに集団で反撃され息絶えたオオスズメバチが写ってますけどね、、、攻撃力の差は歴然でしょ?
この群、すこぶる調子良かったのに1/4~1/3程蜂が減ってしまいました。

越冬までの最後の蜜源、セイタカアワダチソウが咲き始めました。

去年は”困る”程の蜜が入りましたが、今年はどうでしょうね。
最後の採蜜以降、一度の給餌の必要もなくここまで来てて、まだ貯蜜もある程度あるので、「そこそこの流蜜」で構いませんよ。