教科書通りにならない・・・1群2王

生き物を相手にしていると、時として思い通りにならなかったり、お手本や教科書に載っていない事が起きて焦ることがあります。

昨日の内検中、弱小群で頭を悩ませている1群を内検している時でした。
産卵が少ないなぁ、増えないなぁ・・・と思いながら内検を進めて居ました。
この女王さん、若干体が小さいですねぇ。小さいから産卵少ないのかなぁ。蜂数少ないし越冬できますかねぇ。

で、女王さんを見た巣脾から進めて2枚目の巣脾で、、、、

おりょりょ、、、さっき見た女王がいるよ?
あれれ?いくら体が小さいとは言え、こんなに小さかったっけ?
ひょぇー、、、新しい女王が産まれてるよ。。。。

先週の内検で完全に王台を見逃した。この時期に王台なんて作らないと思い込んでいた。でも、なんでこんな時期に。

春先なら完全に旧女王は分封起こすが、さもなくば両者殺し合いした結果・・・。
今回はそうならず、なんと一つの巣箱で2つの女王が仲良く同居していた。
この時期に女王を作ったりするんだね。弱小群で何の為?

この時期、他の群にはオスバチはもう既に居ません。ただ、この群にだけはオスバチが居るんです。まだ出房前のも含めて。
ですけど、どう考えてもこれから交尾して越冬なんてできません。

どうにかできないか一生懸命考えてみたのですが、何をどうしても何ともならないのでこの女王さんは処分しました。
なんかこういうことあると思いっきり凹む。

冬支度

比較的温暖なこの地方でも最低気温が12~13度という日が多くなってきました。
8月9月の暑さで産卵が鈍っていた女王蜂も10月に入ってからはグンと産卵数を増やしましたので増勢(蜂の数を増やす)に努めてきましたが、ここへきて一気に産卵が少なくなってきました。
もうこれ以上の増勢は無理と判断し、いよいよ巣脾の整理と蜂の密集化に取り掛かりました。

春に割り出した群は実質7枚群で十分な巣脾枚数。

一方、夏以降に割り出した群はこんな感じ。

実質3.5枚群。うーん、越冬にはちょっと厳しいかなぁ。。。

巣箱の周りはう○この匂い

朝晩の冷え込みも一段と感じるようになり、日中の気温も随分と低くなってきています。
内検で蓋をあけるとその裏には結露が見られるようになりました。

今、蜂たちは越冬に向けて最後の蜜集めに勤しんでいます。
持ち帰った花蜜は濃度が低いので、蜂たちは一晩中羽で旋風を送って蜜を濃縮しています。
蒸発した水分がこうやって結露するんだそうです。

さて、この頃巣箱の周りではなんだかう○この匂いがします。
内検で蓋をあけるとさらに強烈に匂います。
う○こというよりは・・・くさい靴下の匂い?

ごめんなさい。気分悪くなりましたか?

これは運びこんでくる花粉や蜜の匂いなんですが、概ねう○この匂いとなるのは「そば」の蜜なんだそうです。
まあ直ぐにリンク切れになると思いますが、一応。
ソバの花「吐きそうなほど臭い」 作付け急増で住民困惑も
でもうちの周りに蕎麦は植えられていません。
あるのは「セイタカアワダチソウ」。
セイタカアワダチソウの蜜は麝香(じゃこう)の匂いがするそうなんですが。。。
でも確かに僕にはう○この匂いと感じます。僕にはセイタカアワダチソウがう○この匂いに感じるんでしょうか?
うーん、まだまだ経験が浅いのでよくわかりません。

P.S. う○こ、う○こ言ってごめんなさい。匂いは写真で伝えられないもので・・・。

セイタカアワダチソウの季節

朝晩めっきり涼しくなってきて秋の深まりを感じる季節になってきました。

ここ1週間ほどでこの時期の貴重な蜜源となるセイタカアワダチソウも花を咲かせるようになってきました。

蜂場から下りる途中にセイタカアワダチソウが咲いている場所があり、少しばかり蜂の姿が見えたのでうちの蜂かと思って見てみましたら、残念ながらニホンミツバチでした。
うちの蜂は一体どこに行っているのでしょうか?

でも、うちの蜂を観察していると全身黄色の花粉にまみれたのが居ますのでセイタカアワダチソウにも行っているのは間違いないと思いますヨ。

花粉には目もくれず蜜を一杯吸ってきたのかな?

巣箱の中ではお嬢さんたちが何やら真剣に会議をしています。

何を話し合ってるのかな?

去年生まれの女王蜂と今年生まれの女王蜂

働き蜂の寿命は忙しい花のシーズンで1~2か月、仕事の無い冬のシーズンで4~5カ月らしいですが、女王蜂は3年~6年程度は生きると言われています。
蜂蜜を採ることが目的の養蜂では女王蜂にたくさんの卵を産んでもらうことが重要です。
働き蜂の数が増えれば増えるほど集蜜量は飛躍的に伸びるからです。
最も産卵数が多いのは1年目の女王蜂と言われていますので、養蜂家は毎年女王蜂を更新するのだそうです。

女王蜂も生まれて1年も経過するとその体色も変わってきます。
これは去年生まれの女王蜂です。中央に写っている少し体長の長いのが女王蜂です。

おなかの色が少し焦げ茶色っぽく見えますね。

一方、今年生まれた女王蜂はこんな体色です。

アメ色とでもいいましょうか。まだまだ若々しい色をしていますね。
さあ、来年はこれら今年生まれの女王蜂に頑張ってもらわなくてはなりません。
今のこの時期は、越冬に向けて群勢を整える作業の真っ最中なのですが、まだまだ経験の浅い私はトライ&エラーの連続です。