巣枠 ラ式とホ式

蜂が巣を作る巣枠にはラ式とホ式という2種類の形式があります。
うちはこれまで主にラ式を使用してきましたが、これには特段の理由はありません。
日本ではラ式が主流と言うことだったので何となく・・・という位の理由です。
蜂を潰しにくい、、、という理由もあったと思います。

ラ式というのはこんな形状をしています。

隣り合う巣枠の間隔を確保するために自距機構として金属の金具板が取り付けられています。
ラ式というのはラングストロスという方が考案された可動式巣枠のサイズ(規格)のことなのですが、現在ではラ式と言えば写真の様な形状の巣枠のことを意味します。

ラ式巣枠を作るには
巣枠組立→針金張り→自距金具打付け→巣礎貼り
という工程を踏みます。

まず巣枠の組立。
ラ式には勘合部分がありませんのでフリーハンドで作ると枠がゆがみます。
そこで何らかの保持治具が必要になります。
うちではこんな感じで各パーツを保持して作ってました。

でもこれ、一個づつしか作れないのです。他の方がどうやって作ってるのか知りません。うちではとても時間がかかるのです。

おまけに・・・一個一個針金を張って、一個一個自距金具を打付けて、一個一個巣礎を貼る。。。自距金具打つステープルも違う長さのものが必要。。。超めんどくさい[E:bearing]
で、しかも、この自距金具、ダニ対策としてギ酸を使用すると、、、サビるんです。

ということでホ式という巣枠を試してみる事にしました。

ホ式巣枠はこんな形状。

横桟の形状そのものに巣枠の間隔を保持する自距機能を持たせた方式なのです。
蜂を間に挟んでしまう危険性は高そうですが。

そんで、こんな箱を作ってみました。

この箱でこんな風にして、、、

こんな感じで、、、

パシッ、パシッ、パシッ・・・と。

一気に10枚出来ました。

あっ、これ、以前ユーチューブでルーマニアの養蜂家がやってたのを真似したものです。

でもその動画とは違って残念ながら下桟だけはやっぱり一個一個処理しなければなりません。

せめて横桟の下部の形状が凹になっていてくれれば・・・。
そういう形状のものも売られているはずなんですが、残念ながら知らないのです。

で、このホ式だと、この後針金貼って、巣礎貼ったらそれでおしまい。
複数枚一挙に出来て自距金具付ける工程も省ける。サビることもないし。
実際作ってみたらめっちゃ早い[E:happy01]

ということで今後はこれを使ってみる事にします。

今年はさっぱり?

今年初めて仕掛けたスズメバチトラップ。
たった1日でオオスズメバチ2匹、コガタスズメバチ4匹、黄色スズメバチ1匹が掛った。

まだオオスズメバチ2匹が飛んでいたのでそのうち掛るだろう。

今年の蜂はさっぱりだよ・・・。
蜜が入らない。
蜜がないから蜂も伸びない。
恥ずかしい話だけど、先日、非採蜜群(蜜を搾らない群)で蜜切れしたのがあったので給餌したら盗蜂が付いてしまって往生した。
よっぽど蜜が無いんだね(涙)。こんなの初めてだよ。

ここの所の晴天続きでぼちぼち蜜が入り始めたけれど・・・

多分今入っているのはフジとヤマフジの蜜かな?
この写真はフジの方。

レンゲ狙いの自宅群も1反足らずのレンゲ畑では採蜜に程遠い。。。
レンゲもあと一週間そこらで鋤きこまれてしまうし。

みかんの方は、、、

もうこの一週間で開花し始めるよ。
今年は花芽もぎっしり。

こちらはレモンの花芽。

今年は「春の蜜」あきらめて「蜜柑蜜」の2回採りに方針転換しようかな。。。
後一週間待ってみて、状況によって判断しよう。

プロポリス

今年の天候不順は最悪です。これから野菜の値段が高くなるよー。

天候不順の影響で蜂の伸びは過去最悪でーす。
そして同時に蜜の入りも最悪なのです。
先日は非採蜜群で蜜切れが発生し、糖蜜給餌までする始末。
これから暫く晴れの日が続きそうなので、なんでも良いから早く花咲け蜜を吹け!

3月中旬から始めた巣箱の交換作業もようやく終わりを迎えそうです。
最後の巣箱を洗浄、火炎消毒、防腐処理して回ってます。

ニホンミツバチはプロポリスを集めないそうですが、西洋みつばちはプロポリスを集めます。
巣枠の両端やその両端が接する巣箱の縁にはビッシリとプロポリスが付着します・・・というより接着剤の様に巣枠と巣箱がくっ付きます。
よって、これがビッチリ付いてくると巣枠が中々取り出せないし動かすことすら難しくなってくるんです。寒くなって固くなると最悪ですよ。
暑くなって柔らかくなればなったで、手にくっつくと中々取れないんですよ。
なので巣箱の洗浄ついでにこれもきれいに取り除きます。
バーナーで炙って、、、ハチさんちょっとどいてください、、、

柔らかくなったプロポリスをこそぎ落して綺麗にします。

手にベチョベチョくっ付くタールの様なプロポリスがこんなに貯まります。

さて、プロポリスとは、、、
西洋みつばちが採取した「樹液」に蜜蝋が混ぜ込まれた物質のことです。
西洋みつばちはこれを巣の補強や抗菌作用を利用して巣箱内の衛生維持に利用していると言われています。

プロポリスの抗菌作用や、実験用マウスで抗ガン作用が発見されたことから、プロポリスは健康食品や飲料として、抗菌・抗ウィルス・抗炎症・抗腫瘍作用等を期待した病気予防・治療目的での服用が行われているようです。
しかしながら、プロポリスの主成分は「樹液」ですからどんな木から出た樹液か、あるいは地域や季節によっても成分、作用は異なるはずです。

ブラジル産のプロポリスはつとに有名ですが、少なくとも国産のプロポリスで健康促進に有用だと言う科学的根拠は示されていないのではないでしょうか?

と言うわけで蜂の生産物として最も得体が知れず、従って持て余してしまうプロポリスですが、ハチにとってはとても大切なものらしく、巣箱を洗浄・乾燥させていると絶えずハチがやって来て巣箱に付いたプロポリスを齧って持って帰ってます。

(転飼用の)巣箱には換気用の網窓がついているのですが、そこにはビッシリとプロポリスが塗り込められて換気窓の意味がなくなってしまいます。
そのプロポリスを必死に齧っているハチさん。

齧ったプロポリスはどうやって持ち帰るかって?

それはね、なんと後ろ足にある「花粉ポケット」に入れて持ち帰るんだよ。
写真では、、、ちょっと分かりにくいかなぁ。後ろ脚にプロポリスの塊がくっ付いてるんです。
蜂を飼い始めてこれを最初に見た時はビックリしましたよ(笑)。

今年は厳しいぞ

3月の低温に引き続き、4月の長雨&冷え込み・・・。
今年のスタートは厳しい・・・。

桜の蜜はかろうじて入ったもののその後も雨続きでせっかく入った蜜も減る一方

ちょっと市内に入った所ですが既に藤の花が咲いてました。

蜂場に蒔いたヘアリーベッチも数える程ですけど花が咲き始めました。

早くドンドン咲いてくださいな。
巣箱の貯蜜が驚くほどに減って行っている今日この頃です。

さくら蜜が入った

桜ももう終わりです。

でも実は、桜の終盤が一番蜜を吹く時期。
こんな風になった桜には沢山のみつばちが集まってきますよ。
この写真のフレームにも何匹か蜂を入れたつもりなんだけど、うーん、1匹しか確認できないや。

今年の春は雨ばかり。明日から又数日間、雨の予想・・・
今日で桜(の蜜)も終わりだね。

でも、かろうじて桜の蜜は入ったみたいです。

春の蜜の香り付けくらいにはなるかな?

去年は4反くらいでしょうか、レンゲが蒔かれてた田んぼがあったのですが、今年は1枚の田んぼしかレンゲ蒔いてません。1反ないくらい。

うちの近所じゃレンゲ蜜は・・・無理ですね。

今密かに期待してるのが、蜂場周りに群生してきた野ばら。
ここ最近増えました。

けど、野ばらって数年に一度しか流蜜しないってどこかで聞いたんですけどどうなんでしょ?

桜吹雪始まるも・・・

4月2日夕刻、巣箱見に行ったらお腹パンパンに膨らませた蜂が沢山帰還してました。
ようやく流蜜始まったかと思いきや、翌3日は朝から雨でした。

そして今日4日は朝からなんとか曇り空ながら雨降らなかったので内検してきましたが、桜は既に桜吹雪・・・。

あれ?桜吹雪が写ってない。背景に紛れちゃったかな?

桜の流蜜はこれから本番・・・なのに明日からずっと雨予報。
3月の低温に引き続き、4月は長雨ですか・・・今年のスタートは最悪模様。

蜂場に蒔いてるヘアリーベッチもイマイチ伸びが悪い?

調子よく元気なのはイタチさんくらいなんですかね?