遅れに遅れた春の蜜。
先週19日(日曜)に採蜜しようと思ったのですけれど、なんと生憎朝から雨・・・。
みかんの花も終盤戦、なんとか採蜜したかったんですけど(涙)。
週末養蜂の悲しい定めです。
とはいっても、このまま放っておくわけにいきませんので有休を取って22日(水)に採蜜しました。
朝4時に起きて4時半出発、現地で設営。
さあ、ここからは戦争です。
この蜂場は元みかん山だったところなので平坦ではありません。ずっと登り勾配が付いているところを蜜の貯まった重い巣脾を何往復も運ばなければなりません。
へとへとになりながら大凡10時頃までには全群の貯蜜巣脾を回収し終わりました。
蜜蓋を切り取って、遠心分離器に掛けてを繰り返していきます。
こちらは巣礎(巣のベースとなる基礎)に巣盛りさせてそのまま貯蜜させた枠。
一度も産卵・育児されていないピュアーな巣脾に貯まった蜜枠です。さすがに数は多く採れませんでした。希少な蜜です。
苦労した分、良い蜜が採れましたよ。味も香りも申し分なし。
今年は3月がやたらと暖かく、桜が思いのほか早く開花してしまい又あっという間に散ってしまいました。4月に入ると逆に寒い日が多く菜の花などの花蜜が入ったものの伸びが悪く、5月に入ると今度はやたらと暑い日が続いて藤もあっという間に終わり、みかんの花蜜が入り始めてやっと採蜜にこぎつけたという状況でした。
その分、今年の春蜜は味も、香りもなお一層良いものになったと思います。
今年からはちみつの販売を始めますので是非ご期待下さい。
さてさて、そうは言っても採蜜の遅れは次の蜜の集まりに影響をもたらします。
もちろん次のターゲットはみかん蜜な訳ですが、本日夕方、山に行ってみたのですが、みかんの花はもう終わりかけていました。ここのところの高温続きでみかんの花が昨年より1週間以上早く散りそうな気配です。
持ったとしても、来週は月曜以降ずっと雨予報ですし結局一緒ですね。
今年のみかん蜜は9分9厘採れないと思います。
まあ、こういうこともありますよ。自然の流れには逆らえない。
糖度80.6%です。合格です。