マダニ

マダニが媒介するウイルス感染症「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)というのをご存じでしょうか?
ここ数年ニュースで何度か取り上げられる様になりました。
実は当地愛媛県はSFTS症例の届出数全国2位なのであります。

マダニはイノシシやタヌキなど哺乳類に喰いつき血を吸う吸血ダニですが、ウイルスを保有しているダニに運悪く吸血されると感染すると言われています。
感染すると6日?2週間の潜伏期を経て、発熱、消化器症状(食欲低下、嘔気、嘔吐、下痢、腹痛)、頭痛、筋肉痛、意識障害や失語などの神経症状、リンパ節腫脹、皮下出血や下血などの出血症状などを引き起こすとされており、致死率は~30%ととても恐ろしい感染症なのであります。

蜂の内検作業をしていると草むらに潜んだマダニが取り付き、知らず知らずのうちに噛まれていることがあります。実はこの3年で3回、このマダニに喰われました。
と言っても、SFTSウイルスを保有してるダニはあまり多くないらしく、これまでは幸いにも血を吸われるだけで済みましたが。。。

体を這ってれば気が付くだろうって?
いいえ、全く気が付きません。
足か腕から入るんだろうと思いますが、そこからなんとお腹のあたりまで這って行ってそこで血を吸ってます。

そして、こいつに喰いつかれると牙が体に喰い込んで取れない時があります。
一度は夜中に救急外来に行って取ってもらった事があります。

よく暑い盛り、Tシャツや半袖で内検やってる写真みますが、うちではあんなことできません。
蜂は(アナフィラキシーなければ)刺されても痛いだけで済みますが、こいつは生死にかかわりますから。
だから暑くて熱中症になりそうな時でも長袖、長ズボン、長靴が内検の基本スタイルなのです。
そこまでやっても尚、、、、毎年1回程度は噛まれてしまうくらいなのです。

これが血を吸ったマダニ。血をパンパンに吸って灰褐色になっています。この時の体長約5~6mm。。。

今年もいよいよ奴らの活動期に入ってきました。
暑い最中の内検は本当に堪えますけど頑張らないといけません。

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