8月中旬から9月一杯までアピスタンという薬剤を使ってダニ対策しました。
まあ、これでダニが全滅するならこんなに楽なことはない訳ですが、現実はそう甘くはありませんよ。
ダニはしぶとく生き残っています。全体的にちぢれ羽の奇形蜂はめっきり少なくなりましたが、特定の巣箱でここ1週間ほど2~3匹見受けられる様になりました。又、巣箱によってはダニを背負った蜂が1~2匹発見されるようにもなりました。
そこで越冬に向けて薬剤を使わない蟻酸によるダニ対策を行いました。
高濃度の蟻酸は酸である以上取扱いには細心の注意が必要ですが、ハチミツには元々微量の蟻酸が含まれており、揮発した蟻酸がハチミツに与える影響はほぼ無いと言えます。海外ではダニ対策として一般的に用いられている手法とのことです。
海外の資料によると濃度65%の蟻酸を巣板1枚当たり約2ml、キッチンペーパーなどに染み込ませ、4~7日間隔で5~6回処方するのだそうです。この処方は一日の最低気温12度以上で、最高気温は18度~25度程度が最も効果的らしい。
ちょっと気温が低くなってきたけれど越冬に向けてダニ対策実施!
まずはキッチンペーパーを薬包折りして。
65%に薄めた蟻酸を用意。(防毒(有機酸)マスク、ゴーグル、ゴム手袋など完全防備でやってます。)
キッチンペーパー1枚あたり約10ml浸透しますので1群あたり2枚使用します。
本当は4日周期くらいでやりたいけど無理なので1週間おきにやって12月初旬くらいまでやってみることにします。
はじめまして。長野県で養蜂をやっております宮澤と申します。コメントと言うより教えていただきたくてメールしています。昨年の蟻酸を使った対策はどうでしたでしょうか?こちらもダニが多くてミツバチの数が減ってきていて困っていて、アピスタンやアピバールを使わない対策を模索中です。教えていただけるとありがたいのですが。
こんにちは。はじめまして。
私も昨年から蟻酸のダニ対策始めて試行錯誤してますので正確な情報としてお答えできるかどうか。長野の養蜂家の方にうんちくなんて恐れ多いですが、(記事として上げて無いかもしれませんが)今年含めて過去3回実施しましたので今までの結果としてお答えします。
今までの所、蟻酸での処置は一定の効果はあります。
ただし、その条件が結構厳しい気がします。
記事にも書いてますが、一日の最低気温12度以上で、最高気温は18度~25度程度が最も効果あるというのは実感としてあります。
外気温が適切な時期に行わないと効果が極めて少なく、また気温が低い場合は濃度を下げないと女王が産卵停止もしくは死亡するリスクがあります。この記事の次の記事に書いてますが、この11月の処置の際は外気温が低すぎて1/3の女王が産卵停止してしまいました。
昨年6月に実施した時は効果絶大でしたが、今年6月に実施した時は外気温が高過ぎて効果は限定的でした。
参考になりますでしょうか。
私など却って色々教えていただきたい程度のまだ駆け出し者なので、ブログなど書かれていましたらこっそりと教えて下さい。
今後ともよろしくお願いします。
お教えいただきありがとう御座います。おおいに参考になりました。私は親がやっていたものを引き継いで始めたばかりで、何もわからずブログも書いていません。すみません。これから、蟻酸による対策とティモールよる対策をやってみようかなという段階です。でも長野では蟻酸による対策には既に寒すぎるのかも知れません。来春には結果をお知らせできるといいのですが・・・・・。
今後ともよろしくお願いします。
ダニはセイヨウにとっては最も厄介なものですよね。何とかなりませんかね?
チモールも確か効果の出る温度があったと思いますがちょっと失念してしまいました。
チモールは比較的高価らしいので試したことありませんが、また結果など出ましたら教えてください。
今後ともよろしくお願いします。
養蜂とは無関係のものですが、カーペットなどのノミやダニをきつい薬剤なしで処理したいと考えています。写真に出ているようなギ酸(瓶入り)はどうやって購入しましたか?
薬局では取り扱っていないようでしたので質問いたします
こんにちわ、はじめまして。
蟻酸の入手は私の場合は化学薬品を取り扱う商社から直接販売してもらってます。確かインターネットで「化学薬品 商社 ◯◯(<-地名)」か何かで調べたと思います。
後、以前同じような内容でお問い合わせ頂いた方の場合ですと、大手ドラックストア―で購入できたそうですよ。
ただ、蟻酸を室内で使用するのはやめた方がよいと思います。気化したガスで皮膚や肺にダメージを受けますし、取扱い時は火気厳禁等々。
とても室内で使用する代物ではないと思います。
趣味の養蜂、茨城で西洋ミツバチを飼い始めて3年目になります。昨年暮から猛烈にダニが増え始めて困っています。1年アピスタン使ってダニ対策しましたが、耐性ダニでしょうか効かなくなりました。
確かに現実はそう甘くはありません。ダニはしぶとく生き残っています。私の所もダニを背負った蜂が1~2匹発見されます。嫌になってきます。
そこで質問ですが、蟻酸によるダニ対策で濃度65%の蟻酸を巣板1枚当たり約2ml、キッチンペーパーなどに染み込ませ処方すると書かれていますが、巣箱全体の大きさ(巣枠10枚)から20mlではいけないのでしょうか。極端な話、2枚巣枠であれば4ml
になりますが、蒸散(揮発?)すると2枚巣枠には効果が低いと思うのですが。
巣箱の大きさで勘案すると、巣枠の数に関係なく20mlが良いと思うのですがいかがでしょうか。
防毒マスクも購入しました。5月に実施してみようと思っています。
(本来は日本ミツバチを飼いたいと思っています。盗蜜には来ますが、いまだに捕まりません)
東さん、はじめまして。
蟻酸の件ですね。
ちょっと書き方が悪かったですね。
巣板1枚当たり2mlと書いたのは、巣箱満杯だと20ml、半分未満だと10ml目安という意味です。
うちが使ってるキッチンペーパーは1枚当たり約10ml吸い込みますので5枚群未満だと1枚(10ml)、それ以上で満群までだと2枚(20ml)を使っているという意味になります。
2枚群の巣箱って現実には無いと思いますが、仮にあったとすればうちでは10ml(キッチンペーパー1枚)を使用すると思います。
これで効きが悪いと判断すれば次は2枚(20ml)に増やします。
巣箱の構造(換気穴)などによって異なると思いますが、余り蜂数に対して濃度が高いと色々と副作用が出ると海外のペーパーに書かれてましたのでそれを目安にしていますが、濃度が薄いとこれまた効果が出ないので難しいところです。
回答になりますでしょうか?
ありがとうございました。
返事が送れて申し訳ありませんでした。
蟻酸の処方については良く理解できました。試してみます。
吉報です。5月2日に初めて日本ミツバチが巣箱に入りました。
キンリョウヘンのミスマフェットを使いましたが、巣門の近くに置いたら
直ぐにたくさんのハチが集まって、翌日に分封群がやってきました。
今までキンリョウヘンの咲く時期が遅かったので、日照時間等調整して
例年より早く咲かせました。これが良かったのです。3年掛けてやっと
この地域の分封時期と咲く時期の一致が判りました。
これから西洋ミツバチ巣箱での日本ミツバチ飼育です。どうなることか。
初めてで、少々不安です。
東さん、こんばんわ。
ああ、日本みつばちのほうでしたか。
セイヨウとニホン、同じかどうか全く分かりませんが、まあ、参考程度に見て下さい。最近は日本ミツバチのアカリンダニ対策で使ってる方もいらっしゃるようですね。劇薬ですので取扱には十分お気をつけて下さい。
今後ともよろしくお願いします。