ただ今産卵中!

急にぽかぽかしてきましたね。
もう既に桜の開花宣言が出たところもあるようです。
この陽気に誘われて、女王様もせっせと産卵しています。

さてさて、女王様はどちらにおられますでしょうか?

おっと、そちらにおられましたか。
(中央、おなかに縞模様が無く、どーんと長いおなかをしてるのが女王様です。
1枚目の写真は同じ位置にいますが、おなかを巣房に突っ込んで産卵しているところなので、よくよく見ないとわからないかも?)

女王蜂が卵を産むときは働蜂が周りを取り囲んでまるで見守っているみたいですね。
なんか面白い。

弱小群合同と最強群継箱

同じような群勢、同じような貯蜜(花粉)状態で越冬に入ったのに、気温が上がってきて久方ぶりに内検をすると群の状態が全く異なっている場合がままあります。
貯蜜が驚くほど減った上に蜂数が「あれ~?」というほど減っている群もあれば、蜂数も殆ど減らず、貯蜜も殆ど減ってない群もあったりします。
蜂は蜂球の温度を保つため羽の筋肉を振るわせて発熱していますので、蜂球の温度が下がればそれだけエネルギーが必要となり蜜の消費が増えるんだと思います。
でもその分、余計なエネルギーを使った蜂は寿命が短くなってしまって、結果として蜂数が減ってしまうのかなと思っています。

さて、昨年末に越冬は難しいかも・・・と思っていた弱小群ですが、2群は気持ち蜂数が盛り返してる?ってな感じでしたが、1群は貯蜜も殆どなくなり、女王の産卵も弱く、蜂数も春に盛り返しは厳しいだろうという結果になりました。
そこで先日の内検時にこの1群は他群と合同しておきました。
合同というのは2つ以上の群を1つにまとめることを言いますが、当然ながら女王蜂は1匹だけしか存在できませんので他の女王蜂は「処分」しなければなりません。これがいつも辛い・・・。
まあ、群を救うためでありますので決行しましたけど気持ちはブルーになります。

さて、異なる群が一緒になりますと、その匂いの違いで敵と認識して殺し合いが始まりますので、合同のポイントは匂いの違いを認識させないことに尽きます。これを発見した人はすごい!
匂いの違いを認識させないようにするには、臭覚を麻痺させるか徐々に匂いに慣れさせるかの2通りあります。
私が知っている方法としては以下のものがあります。
・燻煙法 煙をばふばふ掛けて蜂の嗅覚を一時的に麻痺させて合同する方法
・日本酒合同 日本酒を蜂に噴霧して嗅覚を麻痺?(もしかして匂いを消す?)させて合同する方法
・サロンパス合同 エアーサロンパスを噴霧してサロメチールで嗅覚を麻痺させる合同法
・新聞紙合同 巣箱と継箱の間に新聞紙をはさみ、上下に合同する別々の群を入れる。新聞紙を齧って上下間の行き来が出きるようになる頃には他群の匂いに慣れてしまうという方法
・なにもせずいきなり合同 流蜜期で若蜂が多い時期にできるらしい。

このうち、燻煙法となにもせずいきなり合同は私は今まで一度もやったことありません。
さて、春めいてきたとはいえ、まだ20℃にも満たないこの時期に日本酒をふりかけるのはちと気が引けます。というより巣箱&蜂の温度を下げてしまうので避けたい。
新聞紙合同ならそんな心配もありませんが、2、3日後に合同の成否を見にいかねばならない。まだサラリーマンをしている私は週末にしか作業できないのでこれも却下。
ということで、あまりやりたくないのですがサロンパス合同で合同作業をしました。
サロンパスを噴霧すると蜂の羽音がものすごいので蜂達にかなりの苦痛を与えているんじゃないかと思っていますので、普段は日本酒合同派です。

さてさて、合同する群もあれば、建勢が進んで継箱になる群もあります。
最強群である自宅群は結構悩んだんですがね、経験を積む意味もあり実験的に産卵圏2段(隔王板無し)の継箱としてみました。このあと継箱2段が満杯近くになったら隔王板を載せてさらに3段目の継箱を載せます。ちょっと蜂数や蓋蜂児の割合など時期的にフライング気味なんじゃないかと思うのですが、さてどうなるでしょう。

洗浄中の巣箱の奥、左が自宅に持ち帰った合同した群、右が継箱した群。

おまけで2段継箱群の本日の時騒ぎ(ときさわぎ)

産卵爆増中

先週までは産卵圏が1枚~2枚程度でしたが、昨日の内検では1週間で産卵圏が4枚~5枚にまで急激に増えてきました。試験的に1群に巣礎を投入してみたところ、今日には既に9割方巣盛りしていました。うーん、春の蜜に向けてどんどんと増勢していきたいのですが、今のところ週末しか作業できないのがもどかしいです。
巣礎というのは巣の元になる基礎みたいなもので、これに蜂達が「巣盛り」をして初めて産卵できる「巣脾」となります。

これが巣礎です。

帰還する蜂達も花粉を抱えたものが4~5割程度にまでなりましたので色んな花が咲き始めたんだと思います。
うちのさくらんぼの花にもうちの蜂達がブンブンたかってました。

さて、そんな山の蜂場ですが、蜂箱を新しいものに入れ替える作業を行いました。

新しい巣箱で良い蜂蜜を集めて下さいね。

1年間使った巣箱は綺麗に洗って一旦冷凍してスムシを殺した後、バーナーで炙って殺菌、次の出番を待つことになります。

でも今持っている冷凍庫は巣箱が1個しか入らないので毎日入れ替えても何日かかることやら・・・。

春が来た

今年はやたらと寒い日が続きましたが、今週あたりから急激に気温が上がりました。
暑いくらい。
で、うちの庭のサクランボも開花し始めました。

そして、何故かうちの最強群となる「自宅群」はもう爆発的に卵産んでます。
今日も元気に飛び回っていた様です。

明日、明後日内検してみて継箱するかもしれません。
山の群もこれに匹敵するくらいの勢いなら良いのに・・・。

いつまでも寒い・・・建勢が遅れ気味ですが

何だか今年は寒い日が続いています。
前回記事で節分前日に花粉給餌した事を書きましたが、おそらくその直後位から産卵を再開した様です。
2週間後となる先週末(2/16)に内検した時は、既に蓋蜂児がありました。まあ、最大でも直径10cm位しかありませんでしたが。。。
一昨日内検したところ、蓋蜂児枠はまあまあ大きくなりつつありますので、花粉と蜜を切らさないように気をつけなければなりません。ここ1週間で急激に花粉が無くなった群がありましたので、それらの群については追加の代用花粉給餌を行っておきました。
代用花粉はフィードビーを使っています。
気温が10度に満たない状況での内検でしたので、写真は撮ってません。

さて、年明け以降、毎日の様にトンカチやっていた巣箱&継箱ですが、やっとのこと塗装まで完了しました。
組み立て直後のこんなきれいな巣箱が

こんな風になります。(まだ作業途中の写真)

蓋は今年は雨ざらしでやってみようと思ってますので水性ペイントを塗りました。

暫しの春

今日は節分、明日は立春、昨日と今日はぽかぽかと暖かい日でした。
昨日は日中気温も14度を超えるとされていましたので久しぶりの内検を行いました。
強盛群で越冬に入ったものの蜂数が驚くほど減っている群や、弱小群で越冬に入って案の定風前の灯状態の群もありましたが、概ね頑張って越冬してくれているようでした。
ただ、この蜂場は山間地の盆地状のところにあるため、太陽が出るのが遅く、また太陽が隠れるのも早いせいなのかどうかわかりませんが、全群で産卵が停止している状況でした。
麓の群はこれまでずっと継続して産卵しているのに比べると対照的です。
産卵を促す目的で「奨励給餌」という砂糖水を与えるのはまさに今の時期なのですが、私が養蜂をするにあたって最も信頼する書、「近代養蜂」(渡辺寛、渡辺孝共著)によれば奨励給餌はほぼ意味ないとのことですのでこのまま様子を見てみます。
ただ、ほぼ全ての群で花粉が殆ど無い状態でしたので急遽花粉を与えておきました。これも奨励給餌になるんだろうか?
また、一部の群ではダニが勢いを増しつつある様でしたのでアピスタンも投入しておきました。
アピスタンは6週間で取り出します。一応農薬ですので、成分が残留しないように採蜜用の貯蜜を開始する前に掃除採蜜と言って薬の残留を防ぐ目的の作業を行わなければなりません。

産卵再開が遅れると春の採蜜期の建勢が間に合わないんですけど、ここは様子見するしかないよね。

さて、昨日はこんな具合でしたが、ここんところは毎週末は大忙しです。
巣箱、継箱、巣枠作りで休日は朝から晩まで作業しています。

本当に間に合うんだろうか?ちょっと怪しくなってきました。

作業小屋が欲しい・・・

うちには作業小屋が無いので雨が降ってない日に庭の一画で作業をしています。
本当はこういった作業は雨が降って外作業ができない日にやれば良いんですけどね。

今春に向けて巣枠の組み立てを行いました。

今まではトンカチと釘でやってましたが、今後のこともあるので思い切ってエアーコンプレッサーとエアータッカーを購入しました。
釘打ちよりも遥かに効率的です。
ただ、エアータッカーは安物だったせいか、空打ちが多くストレス溜まります。

組みあがった巣枠は、これまた作業小屋が無いので部屋に持ち込んで室内作業になります。
ハト目を打ちこんで針金を張っていきます。

針金を張るのは指が痛くなってなかなか捗りません。

にしても、作業小屋が欲しい。
夢のまた夢です。

仕事納め

冬になると蜂の内検は殆どできなくなるので蜂屋さんは超ヒマになる・・・かと思えばさにあらず。
色々とやることが目白押しです。来年用の巣枠を組み立てたり前回記事に載せた様な必要器材を作ったり、はたまた蜂場の整備をしたり。

12月に入ってから蜂場の周りに生い茂っている笹刈りなんかもせっせとやってました。

ここはその昔みかんを作っていた山です。もう40年近くも放置していました。2年前、ここを訪れた時は一面の笹林、笹の背丈は3mはあろうかという状態でした。
それから週末ごとに笹を刈り払いなんとか蜂を置ける状態にしたのですが、まだまだ周囲に笹は残っています。今年こそはなんとか・・・と思っていたのですが無理ですね。
また来年も、もしかして再来年も冬は笹を刈っているかもしれません(笑)。

今日は朝からよく晴れ、気温も高かったので蜂も幾分か飛んでいました。
でももっとも飛んでいたのは自宅に1群だけ置いている(何故か?)我が家最強群でした。

大丈夫なんすかね?こんなに労働して。
自宅と山は直線距離にして約900mほど、標高差は概ね150mくらいしかありませんが、この時期の勢いに雲泥の差があります。いまだにこの群は卵、蛆、蓋蜂児を大量に抱えています。保温処置は巣門を狭めることだけ。他何にもやってません。巣脾8枚、給餌器1枚とその外側に貯蜜枠。
何が山の群とのこの差を生むのかいまだによくわかりません。

さて、本当は明日を蜂の仕事納めにしようと思っていたのですが、家の掃除や年越し準備などがあるので本日をもって仕事納めにすることとしました。
来年はいよいよ蜂の仕事を本格化していきたいと思います。
うまくいきますように。

給餌終わり

明日から又々寒くなるって言うんで少し寒さが緩んだ今日、内検・・・というより貯蜜の確認をササッとしてきました。
先週給餌した蜜はもう殆ど運び込んでおらず、まんま残っている群がかなりありました。
やっぱ、もう寒すぎるんだな。
給餌箱に残った蜜は全て取り出し、いよいよこれで越冬突入です。
貯蜜が十分でない(と思われる)群もあるんですが蜜をやっても吸わないんだから仕方ありません。
何割の群が越冬に失敗するか・・・できれば全群生き延びてほしい。

今日はこの他にもこんなもの作ってました。

自作の給餌器です。

来年に向けてあれやこれやと作らないといけないものが目白押しなんですが気は焦るばかりで一向に進みません。

越冬準備進まず・・・

ここしばらく、最低気温1℃前後、最高気温8℃前後の日が続きました。
今年は寒くなるの早過ぎ~~。

おかげで先週土日は内検できず、給餌もできず、一応巣箱を持ち上げて重さを確かめてみたりするくらいでした。

やっとこさ、今日はどんよりとした曇り空ながら日中の気温も高く、久しぶりの内検ができました。
うーん、群によって貯蜜や産卵状況がてんでバラバラだぁ。
中には貯蜜スッカラカンの群もあれば、なんでかわからないけど産卵する巣房が殆どないほどに全巣脾貯蜜している群もあります。
どっちもよろしくない。

越冬時期は群ごとに巣内の状況が全く違っていて対応が難しいなぁと思います。