女王蜂の良し悪し

6月頃から新女王の更新を進めてきましたが夏にグンと減った蜂数が回復し始める今時に新女王やその群自体の良し悪しがはっきりしてきます。
体は大きいのにあまり卵を産まない女王、交尾後爆発的に卵を産んでいたのに夏を境に急に産まなくなってしまう女王、蜂数多いのに何故かスムシにやられっぱなしの群、巣箱の汚い群、花粉を殆ど集めない群・・・。
毎年そうなんですが、秋はどんどん群数が減ってきてモチベーションが下がりっぱなしになります。

今年は夏の採蜜を最小限に抑えましたので今の所貯蜜は十分で蜜枯れしそうな群はありません。もうそろそろセイタカアワダチソウの蜜や花粉が入ってきそうなので今年の給餌は最小限で済みそうです。

継箱や巣箱の巣脾が空になったり蓋掛け貯蜜だけになったものはどんどん引き揚げ作業をやっていますが、毎年頭を悩ませるのが巣脾の保管。
例年カビてしまって使えなくなる巣脾がそこそこありましたので、今年はちょっと試しに「ワサエース」というわさび成分の防カビ材を使ってみることにしました。
一度冷凍庫で巣脾を凍らせてスムシの幼虫、卵をやっつけてから保管しています。

これ結構わさび臭がしますね。思いっきり吸うと涙がでます。まんまわさびです。
いちいちビニール袋に入れて密封保管しなければならずちょっと面倒くさいのですが、カビてしまうよりはましかな・・・。

効果の程は来春にわかりますね。効果があるとうれしいな。

今年の女王は調子が悪い・・・おまけでアナフィラキシー

暫くぶりのブログ更新となってしまいました。

もうすぐ10月。
信じられない暑さの夏も、9月中旬ころから徐々に過ごしやすくなり、山ではイタドリの花も咲くような季節になってきました。

イタドリにセイヨウミツバチは訪花するらしんですが、流蜜が薄いんでしょうか?あんまり訪花しているのをみかけません。彼女達は一体どこに行っているんでしょうかね。

さて、今時の作業と言えば、夏の暑さで蜂数がガクッと減ってしまった群勢を立て直し、越冬に向けて建勢を行う時期となります。女王蜂の羽切りも並行して行っています。
未交尾産卵の女王が出てしまったことは以前書きましたが、さらに別の2群の女王が未交尾産卵であることが判明し、合同作業も行いました。

が・・・、その合同作業、時間の都合がどうしてもつかず夕方やったのがまずかったです。
やたらと蜂が攻撃的になって、何故だか覆面布に入った蜂に顔面を3か所刺されてしまいました。
普段は刺されてもまあ普通に腫れはするもののどうってことはないのですが今回は全身に発疹が出て気分が悪くなって・・・結局救急病院へ行って点滴を打ってもらいアナフィラキシーに対応する「エピペン」を処方してもらって帰ってきました。

これからは命がけの作業になるのかな?
先生には「できれば蜂の仕事は止めてもらいたいんだけど・・・」と言われるし。

今は以前にも増して完全防備で作業しています(笑)。

話戻って蜂の方ですが、今年はどうも女王蜂の状態が悪い。
交尾成功率も悪かったですが、交尾完了した女王の産卵状態があんまり思わしくないです。
全体の2割程の群で産卵が極めて悪いので、10月一杯様子見て11月には処置しないといけないですね。2割は結構痛いなぁ。

今年は当地ではコガタスズメバチがやたら襲来しているんですが、この1週間ほどちらほらとオオスズメバチもやってくるようになりましたので生け捕りしてはこんなことしています。

オオスズメバチ入り蜂蜜です。
死んだオオスズメバチは入れません。あくまでも生きたまま。
アナフィラキシーあるのにこんなことやってるって・・・変態ですか?

3週間ぶりの内検  まさかまさかの・・・

2週続けて週末が雨だった為、未交尾群以外の群は3週間ぶりの内検となりました。
スズメバチの攻撃が激しくなってきたものの捕獲器を付けているのでまあなんとか平常運転と思っていたのですが・・・。

蜂数がガクンと減ってしまった群が何群も出てしまいました。
夏は蜂の数がかなり減りますのでその範疇かとも思います。1群を除いては。
最悪だったのは今まで最強群だった群。
巣脾1.5枚くらいの蜂数に激減していました。
何が起こったのか全く分かりません。
蜂の死骸も巣門前にはありませんし、ダニもそんなに猛威をふるっていた群ではありません。
最近CCD(蜂群崩壊症候群)なんて言葉をよく耳にするようになりましたが、こんな状態のことを指すんでしょうかね?
この群はおまけにこの3週間の空白期に新しい女王が誕生していました。
旧女王(といっても今年産まれた女王)と仲良く過ごしてました。
同じアングルに納めて写真撮れなかったのですが、実はもう一群新女王が誕生している群があって、そちらは写真撮れましたので載せときます。

赤丸が旧女王、青丸が新女王です。
この時期に自然に女王ができた経験が無いのでよくわからないのですが、これはそのまま放っておくと旧女王もしくは新女王が分封するのでしょうか?

新女王が誕生していたのは蜂数ガタ減りの群と、強勢群の2群なのですが、さすがに強勢群で産卵豊富な女王が居る群はこのまま放っておくわけにはいかないので新女王を処分しましたが、蜂数ガタ減りの群はこれからどうなるのか興味があってそのままにしておきました。
いずれにせよ、この蜂数ガタ減りの群は越冬までにどれだけ盛り返せるのか、はたまたこのまま消滅していくのか、とても残念な状況になってしまいました。

8月も終わり・・・

早くも8月が終わってしまいました。
ここの所雨や曇りの日が多く、気温もさほど上がりませんのですごしやすい日が続いています。朝晩は結構涼しくなりました。昨日は湿度が高く不快でしたけどね。

さて、先週に引き続いてこの週末も台風の影響で雨模様です。
今日は午前中なんとか雨が降らなかったので未交尾群を優先して内検してきましたけど、午後から雨が降ってきて結局2週続けて殆どの群が内検できませんでした。
おまけに台風の影響か少し風が強かったせいで遮光ネットを張っていたステンレス線が切れていてネットが垂れ下がってしまっていたのでその処理に時間を取られたのも痛かったです。遮光ネットは全て取っ払ってきました。

さて、問題の未交尾群の状況ですが、8月23日生まれの群4群が交尾成功していましたが、依然として後5群が2週間未交尾のままです。1群は女王が居なくなっていました。
来週には色々と処置しないといけないですね。

でも、未交尾女王が産卵して誕生したオス蜂一杯の群が居るので、なんだか色気出してしまいそうです。問題は越冬できるだけの群勢になるかどうかなんですけどね。

内検していると色んな動物や昆虫に出会いますけど、あんまり毒持ってるのとか噛まれるのとかそういうのは嫌ですね。

継箱の隙間に潜んでいたムカデです。
これはまだ中くらいの大きさですね。これの1.5倍くらいあるでっかいのがたまにいます。

スズメバチ捕獲器の設置

今日は朝からパラパラと雨が・・・。
早朝はまだ降ってなかったので全群に自作スズメバチ捕獲器を設置して回りました。

未交尾群はどうしようかと悩んだんですが、巣門側のスズメバチブロック用の網は女王蜂でも通れる格子幅なので一応設置しておくことにしました。
設置し終わったと同時位に雨が降ってきたので一旦撤収。

午後様子を見ていると降ったり止んだりなのでもう一度山へ行ってみました。

雨降ってるのに早くも一匹掛ってました。
残念ながら?コガタスズメバチでしたけど。

今日の内検は半ばあきらめてたんですけど、雨が降ったり止んだりでさほど雨脚も強くないので未交尾群だけ内検してきました。
1群の女王が交尾成功。今日から産卵開始したみたいです。
1群で再び無王状態となっており蜂減りがひどいので他の交尾群と合同しておきました。
残りはまだ未交尾状態。来週あたり少し暑さも和らぐので期待したいです。

そんな未交尾群の一つ、先代の未交尾女王産卵の群で、目出度く(笑)オス蜂が誕生し始めましたので写真撮ってきました。巣箱の中はオス蜂で一杯。かなり異様な雰囲気になってます。
新しく作り直した新女王様。早く交尾してちゃんとまともな卵を産んでくださいね。お願いします。

今年は新女王蜂の交尾成功率が低い(2)

明日、明後日と雨の予報・・・。
こりゃ、もしかすると明日、明後日内検できないかも。
今日は定時で引けてスズメバチ捕獲器を設置してきました。
日が短くなって来た上に、途中で雨が降り出し近くで雷が落ち始めたのもあってまだ半分も設置できてないです。

今年は7月以降の新女王交尾率がすこぶる悪いという話は以前書きましたが、未だに絶不調です。
去年の記録を見ますと、一番最後に生れた女王は8月11日。産卵を確認したのが8月25日で大凡8、9割の交尾成功率だったのですが、今年は7月以降交尾成功した女王は数える程です。

おまけに今年は未交尾女王の産卵が2群で起こってしまうなど、やっぱりこの暑さのせいなんでしょうかね。今年は色々とこれまでと違う状況が次から次へと起こります。

普通の人はこれ見ても分からないだろうし、実際私もこれ見ても半信半疑だったのですが、これは全てメス蜂房にできたオス蜂蓋蜂児・・・。
ポコポコと蓋が飛び出しているでしょ。

で、産まれる若蜂がこんな小っこいオス蜂になる訳です。

写真の群は女王を作り直しましたが未だに未交尾。
本当は明日確認しようと思っていたのですが、この天気予報通りだとできないかもね。
まあ、最悪残りのスズメバチ捕獲器を設置して今週は終わりってことになるかも知れません。

スズメバチを攻撃する西洋みつばち

昨年のこの時期には既にスズメバチ捕獲器を取り付けていたのですが、今年はまだ取りつけていないのでちょっと気になって会社終わってから山に行ってきました。
そしたらスズメバチがわんさかと・・・。
殆どがコガタスズメバチでわずか40分ほどで10匹程やっつけましたが、1匹だけオオスズメバチがおりました。

顎の付け根(頭楯(とうじゅん)と言うそうです)が突起2個なので、これがオオスズメバチの特徴なのですが、ちょっとヤバいです。
土曜日には捕獲器をつけたいと思いますが、それまで無事でいられるでしょうか。

で、網でスズメバチを捕獲している最中、とある群で蜂がやたらと巣門前に固まっている群が居りまして。

なんかしきりに蜂球作っていましたのでほぐしてみました。

なんか中にいますよ。

見えますかね?真ん中にでかいトラトラの模様があるの。

日本ミツバチが蜂球作って発熱によってスズメバチをやっつけるのは最近では結構有名かもしれませんけど、セイヨウミツバチもこうやって蜂球作ってスズメバチをやっつける事ができるんです。
ただし、発熱ではなく毒針で刺してやっつけているんですけどね。

まだ確認してないですけど、おそらく大きさからいってオオスズメバチだと思います。
オオスズメバチでも1匹の場合はこうやって撃退できることもありますけど、これが仲間を呼ばれて複数で攻撃されたらひとたまりもありません。
土曜日まで頑張ってくれよ。頼むぞ頑張れ!

夏季休暇は働き詰め・・・疲れた

ウチの近くの蓮の花に集るハチです。

多分この蜂はうちの蜂だと思います。ウチの蜂はお釈迦様なのかな(笑)。
朝、犬の散歩をしているとこの蓮の花に多くのみつばちが集っているのを目にします。
花粉源にはなるみたいだけど、蜜源にはなるのかな?

9日間の夏季休暇も今日で終わりました。
今年は9日間、ずっと働き詰めだよ。(15日の午前中を除く)
35℃もの猛暑日の中、2L以上の水分補給をしながらの作業は堪えました。

内検×2日、夏蜜採蜜、アピスタン投入、草刈り、果樹の追肥&灌水、山小屋直近の杉の枝打ち、スズメバチ捕獲器の製作etc・・・。

もっと短時間でできるかと思ったスズメバチ捕獲器もやっと完成しました。

ある養蜂器具屋さんの捕獲器の劣化コピー版です(笑)。網の端処理してないので取扱注意ですぞ。
後はクレオソートを塗るだけ。

そうそう、ダニの寄生率が予想以上に高かった群では今日も大量のダニの死骸が巣門前に出されていました。

先週入れたアピスタンの位置を昨日内検時に変えたんですが今日こんなに出てました。
(巣門前のコンクリートブロック上に見える赤茶色のつぶつぶが全てダニですよ。)
まだかなりの数の蜂がダニを背負っています。
巣門にダニを背負った蜂が出てきて、一生懸命に足で背中をグルーミングするのを10分ほど眺めてましたが、なかなか落ちませんね。
(ニホンみつばちは他の蜂がグルーミングするそうでダニは余り脅威にならないみたいですが、セイヨウはダニが一番の脅威です。)
ちょっとこの群はヤバいかも。
今産卵数が減ってきて蓋蜂児が少なくなってきてますのでそれだけが希望の明かりかもね・・・。

ビフォー アフター

蜂を飼うには蜂場の管理も大切です。
雑草は刈っても刈っても伸びてきます。
春以降は1カ月に1回は草刈りが必要です。
生き物を飼う以上除草剤は撒けませんからね。
でももっと有用な植物がこれほどまでに生命力旺盛ならいいのになぁ・・・と思うこともありますがそれは人間の勝手な願望でしょうね。

before

after

猛暑日が続く中の草刈りは堪えます。

スズメバチ捕獲器製作中

8月も終盤になってくるといよいよスズメバチ(の働き蜂)による攻撃が本格化してきます。
ただ、この辺りでは今年は何故だかオオスズメバチの数がやたらと少ない。
コガタスズメバチが最近ちょくちょく蜂場にやってきてますけど、体長が例年に比べてやたら小さいし、何よりこやつらは別段脅威ではないのでまあいいとして。
そう言えばキイロスズメバチの数も少ないなぁ。今年の天候の影響なのかな?

とは言っても何があるか分かりませんので、やっとのことでスズメバチ捕獲器の自作などを。

簡易テント立ててやってますけど、あっつーーーい!
作業も捗りません。
お盆休み期間を利用しないとこんな作業できません。いつもの週末は内検とちょっとした作業位しかできませんので。
なんとか明日、明後日位までには完成に持っていかないと、、、と思うのですが、ちょっと今の進捗では難しいかなぁ?