みつばちの交尾飛行

内検していて未交尾女王が交尾標識を付けているのを目撃した事はあります。
ああ、交尾成功したんだな・・・と。
でも実際に巣箱を飛び出し、帰ってくるところを目撃した事は残念ながら今までありませんでした。

交尾標識とは交尾成功した女王蜂のお尻の先にオス蜂の生殖器の一部が残っている状態のことを言います。

先だって、採蜜・内検等々で忙しい最中、巣門前をうろちょろしている新女王蜂を見かけたので作業を中断してじっくり観察してみました。
その後の作業は押しまくって大変な事になった事は言うまでもありません。

一応動画撮ったので。。。

都合2日間の記録です。
2日ともピーカンの晴れでした。
女王蜂が飛立つ際、お伴の働蜂が誘導するとか、他の巣箱のオス蜂が後を追うとか、そういう特別な様子は全くありませんでした。
ただ、女王蜂が巣門に出てくる前には、少し巣門がざわつくというか働蜂がぞろぞろと出て来て多少賑やかになる感じはありました。

第1日目
・14:55 巣門をうろつく女王蜂を発見、飛立つと巣箱の周りを3周ほど旋回して飛び去る。おそらく初飛行?  15:00 帰還(交尾標識なし)
・15:18 飛立つ  15:29 帰還(交尾標識なし)
・??:?? 見逃し  15:33 帰還(交尾標識なし)
・15:41 飛立つ  15:46 帰還(交尾標識なし)
・16:01 飛立つ  16:02 帰還(交尾標識なし)
結局誰にも出会えなかったのかな?その後30分ほど見ていたがもう現れなかった。

第2日目
巣箱を見に行った瞬間、既に女王蜂が巣門に出ていた。
・14:15 飛立つ 14:16 すぐに戻ってくる(交尾標識なし)
・14:43 飛立つ 15:00 帰還(交尾標識なし)
・15:34 飛立つ 15:54 帰還◆交尾標識確認◆

その後20分程観察したが女王蜂は出てこなかった。
先の動画はこの最後の飛行の際のものです。

で、3日後にそろそろ産卵開始したかなと覗いてみたのですが、蓋開けるといきなり蜂達が旋風行動始めて・・・嫌な予感が、、、、

女王蜂は居らず、よくよく見て見たら巣門前に女王蜂の死骸が・・・・

何があったのでしょうね。何が気に入らなかったのでしょうね。
蜂社会の営みは時々理解しかねる時があります。

今年はみかんが蜜を吹かない・・・

先日、みかん蜜を搾った事を書きました。
でもこれ、巣箱を置かせてもらった借地みかん山の群の話。

で、山の本体群はと言うと・・・・・・・・・

みかんの蜜が全く集まらない

ここまで集まらないっていうのは初めてだ。

うちが標準木にしているみかんの木がある。

標準木ったってみかんの花の始まりを告げる木じゃなくて、みかんの花が終わりになる目安となる標準木。

この木の花が終わったのだけれど、山の蜂場の蜜は全然溜まらない。

アカメガシワやその他の樹木系の蜜が入ってしまうので急いで数十枚の蜜枠を引上げ搾ってみた。
そのうち2群分では巣箱を開けた時、既に木の香りがしたので別枠で搾ってみたら、やっぱり既にみかんの蜜ではなくて「初夏の蜜」系の味と香りがしていた。

残りは、、、まだみかんの蜜の味と香りだったが、糖度が78~79・・・・

残りの蜜枠は「初夏の蜜」候補として残すしかありません。

山の蜂場の周りはみかん山だらけなのに、こんなに蜜が溜まらないなんて・・・こんな事があるのかなぁ?
今年はよっぽどみかんが蜜を吹かなかったみたいです。

不作を通り越して今年のみかん蜜は(うちの本蜂場では)凶作です。

みかん蜜の採蜜

伊予柑、レモン、はるか、デコポンなどなど、、、順繰りにみかんの花が咲いてくれましたがもうそろそろ終わりに近付きつつあります。
そんな今日この頃、、、

蜜がチマチマとしか入らないので採蜜の方も毎週チマチマとやっておりますが、今日みかんの蜜を搾る事が出来ました。

昨日内検していた蜂場にコンデジ置き忘れて来ていたので、いきなり分離器コック解放シーンから・・・orz

糖度は今回もちょっと高めで平均的にはこれ位かな?

枠(群)によってはこんなのもあるし、

こんなのもあります。

蜜蓋と糖度の関係は読める様で読めません。

糖度が低いとはちみつは発酵してお酒になっちゃうことがあります。
通常78%以上あれば発酵しないと言われてるみたいですが、うちでは過去に79.4%の夏の蜜が発酵してしまった事があります。
まあ、酒屋さんで作る「ミード酒」としてはいいかもしれませんが、当然ながら酒の製造免許なんか持ってないのでうちにとってそんなものは売り物になりません。発酵した蜜は全部廃棄になります。

ですから糖度はかなり気を使ってしまいます。

春の蜜 採蜜

今年は全般に花が10日位早く推移している様です。
もうレモンの花が咲いちゃいました。

早くしないと「みかんの蜜」が採れないよ・・・

今年は花が10日位早く推移しているのと同期して「春の蜜」も去年より10日程早く採蜜開始できました。

朝5時から作業開始、、、

蓋掛けはまあこの位が丁度良い具合ですよ。(・・・と思ったが・・・)

綺麗な蜜が出てきましたよ。

糖度は、、、っと

あらま、予想より高い。

途中糖度86%なんてのまであった。
計測ミスかと思って測り直してみたけどやっぱり86・・・・・・

もう少し早く絞ればよかったぁ。
平均糖度は84%くらいはあるだろうなぁ。

ビンへの充填が大変だぁ・・・

でもね、この「春の蜜」は桜の蜜が大量に入っているので食すと桜の香り、バラ系の香りがほんのりしますよ。

今年の春の蜜も上出来。おいしいね。

うまい!うまい! 桜蜜

みかんの花が咲き始めました。

が、、、蜂は一斉にある方向に飛び出していきます。

どこ行ってるの?

まだ山に桜が咲いてます。
これらの方向に飛んで行ってます。
かなりの流蜜があるみたい。

一部の群で蓋掛けされた蜜枠ができたのでサクラ蜜を搾ってみました。

サクラ蜜が採れたのは初めてです
糖度も問題ナッシング。

と~っても良い香り!食べると喉の奥から桜の香りが湧きあがってきます。
味よし香りよし、うまい!うまい!桜蜜

・・・けど、量が少なく在庫確保できないし、、、単価を高く設定せざるを得ないし、、、ネットでは販売しないことにします。
地元産直市のみでの販売にします。
「春の蜜」 予約、問合せ頂いているお客様にはもう暫くお待ち頂けますようお願い致します。
ごめんなさい。

藤の花が咲いた  そしてみかんの花が・・・

九州が大変な事になっています。
こちらでも何度か揺れを感じました。
亡くなられた方には心より哀悼の意を表します。
一日も早く収束することを祈っています。

さて、今日も内検。
いつの間にか桜もほぼ散りました。かろうじて花の残ったのもまだありますが。

ふと目を転じると藤の花が咲き始めました。

藤は例年通りなんだけど、みかんの花がもう今週中には咲き始めそうです・・・

いや~、10日ほど早いんですけどぉ・・・

まだヘアリーベッチの花も咲いてませんよ!

参ったなぁ。
借りてる蜂場の方は順調そのもので蓋を開けると今はサクラ蜜の香りで一杯なんですけど、、、

本蜂場の方が今一つ元気ない・・・。

マダニ

マダニが媒介するウイルス感染症「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)というのをご存じでしょうか?
ここ数年ニュースで何度か取り上げられる様になりました。
実は当地愛媛県はSFTS症例の届出数全国2位なのであります。

マダニはイノシシやタヌキなど哺乳類に喰いつき血を吸う吸血ダニですが、ウイルスを保有しているダニに運悪く吸血されると感染すると言われています。
感染すると6日?2週間の潜伏期を経て、発熱、消化器症状(食欲低下、嘔気、嘔吐、下痢、腹痛)、頭痛、筋肉痛、意識障害や失語などの神経症状、リンパ節腫脹、皮下出血や下血などの出血症状などを引き起こすとされており、致死率は~30%ととても恐ろしい感染症なのであります。

蜂の内検作業をしていると草むらに潜んだマダニが取り付き、知らず知らずのうちに噛まれていることがあります。実はこの3年で3回、このマダニに喰われました。
と言っても、SFTSウイルスを保有してるダニはあまり多くないらしく、これまでは幸いにも血を吸われるだけで済みましたが。。。

体を這ってれば気が付くだろうって?
いいえ、全く気が付きません。
足か腕から入るんだろうと思いますが、そこからなんとお腹のあたりまで這って行ってそこで血を吸ってます。

そして、こいつに喰いつかれると牙が体に喰い込んで取れない時があります。
一度は夜中に救急外来に行って取ってもらった事があります。

よく暑い盛り、Tシャツや半袖で内検やってる写真みますが、うちではあんなことできません。
蜂は(アナフィラキシーなければ)刺されても痛いだけで済みますが、こいつは生死にかかわりますから。
だから暑くて熱中症になりそうな時でも長袖、長ズボン、長靴が内検の基本スタイルなのです。
そこまでやっても尚、、、、毎年1回程度は噛まれてしまうくらいなのです。

これが血を吸ったマダニ。血をパンパンに吸って灰褐色になっています。この時の体長約5~6mm。。。

今年もいよいよ奴らの活動期に入ってきました。
暑い最中の内検は本当に堪えますけど頑張らないといけません。

掃除採蜜 II  サクラ蜜

今日は先週上げた継箱・巣脾の掃除採蜜をやりました。
この時期になると上げる巣脾はほぼ全面蓋蜂児枠になりますので、去年の蜜や冬の間に与えた砂糖蜜が入っている事はまずないのですが、念には念を入れて。

蜜を搾るとまさしく桜の香りがします。・・・桜餅の香りです。
と言っても私が言う桜餅は関西で言う桜餅のことですけど。
関東は確か小麦粉で作る長命寺餅とか言うんですよね。食べた事ないからどんな味と香りか分からないですけど。

とっても良い香りがしましたのでちょっと濾してみました。
これは売り物ではありませんよ~。

食してみました・・・。
あ~~~、こりゃぁ旨い!!!
この蜜が採れたらなぁぁぁ・・・・
とは思ってみても、よっぽど条件良くなければ無理ですね。
糖度は77度でした。

先週掃除採蜜した群にはこの分だとサクラ蜜がかなり入っているので「春の蜜」に期待したいです。

ヘアリーベッチがやっと咲き始めました。

暖冬でもっと早く咲くと思ったのに案外普通でがっかり。

掃除採蜜

今年の桜は(今の所)場所によって3分咲き~9分咲きとバラバラ。
でもすぐ近く、山の頂上の桜はもうすぐ満開・・・。

ヘアリーベッチはグングン伸び始めましたが咲くのはもうちょっと先かな?
やっと花芽がちらほら・・・程度。

今日はさてさて、、、継箱群の掃除採蜜実施。

あらま、ピンボケだ。


掃除採蜜とは冬の間に与えた餌の砂糖水でできた蜜や、ダニ薬を投与していた際の蜜など、とにかく一切合切の巣脾に残った蜂蜜にできない蜜を取り除くとても重要な作業です。
こうして一滴残らず蜂蜜とはならない蜜を抜き取って、新しく入った花の蜜のみを”蜂蜜”として採るのです。

時々「お宅の蜂蜜には砂糖は使われてるの?」との爽やかな(?)ご質問いただきますが、毎年この時期、掃除採蜜を繰り返して「花の蜜だけ」を集めておりますのでどうかご安心を。

全ての群が綺麗に揃って継箱なら1回で済みますけど、これから順次継箱上げて行きますのでその都度これをやっていきます。

今年は桜の前にボチボチ蜜が入っているんですが、借地蜂場の方は多分菜の花の蜜で、山の蜂場の方はおそらくヒサカキの蜜ですね。
ヒサカキの蜜はちょっと香り・・・というより匂いが・・・。個人的嗜好ですが、これはダメです。
未だ蜂場にガス臭が漂ってるんですが、もうお願いですから蜜入らないでくださいね。

今日は日中かなり暖かかったので元気な群の巣門前はちょっと殺気立ってきました。

帰りの道すがら、アケビの花が咲いているのを見つけました。

花弁が大きくて、気持ち悪い色の足みたいなのがあるのが雌花で、小さい花弁で手毬みたいなのが付いてるのが雄花だそうです。
香りはあるけど蜜が出ないので蜂はやってきません。
せっかく沢山咲いているのにザンネ~ン!

大忙し・・・

今年は暖冬の影響で桜の開花も早まるだろう・・・と思ってましたらここ最近少しばかり気温が低めだったおかげか、我が家で勝手に決めた近所の桜標準木もまだ2輪しか咲いてなくて妙に安心してしまいました。

山の群はまだまだ建勢が遅れ気味・・・。

大多数は未だこんな具合です(涙)。

それでも今年はなんだかこの時期にしては珍しく蜜が入って来てるみたいで貯蜜が増えてます。

この3週間ほど、山ではガス臭がずっと漂ってますのでもしかしてこれはヒサカキの蜜?
でもこの蜜は春の蜜には入りません。そのうち掃除採蜜で取り除いちゃいますから。
蜜が入っているせいか産卵が爆増中なので期待・・・してますよ。

さて、去年から巣箱置かせてもらっているみかん山に今年も巣箱をいくつか移動させました。

今年もよろしくお願いしますm(__)m

何とか今の所1群だけ継箱にできました。
この群は大量の王椀を作りまくってます。いくつかの群では既にオス蜂房が出来ているので気を付けないと・・・。

そしてこの時期一番大変なのが自転車操業中の交換巣箱と大量に出てくる廃棄巣脾。
巣脾を切り取った後、巣枠を熱湯に浸けて滅菌消毒して、使えるものはもう一回巣礎貼って再利用します。